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大評議会の間のお隣。
フランチェスコ1世のスタジオ
1570－75年製作でヴァザーリとその弟子ジョバンニ・バッティスタ・アドリアーニが監督しました。
筒形ヴォールトとよばれるかまぼこ型天井で火、水、空気、土の四元素がテーマのフレスコ画とスタッコ、彫刻で覆われてマニエリスムの最高傑作と言われています。
窓のない秘密の部屋で錬金術に関心があったコジモ1世の子フランチェスコ1世はここで実験を行っていました。毒薬を製造していたとも大公妃ヨハンナ・フォン・ハプスブルクを毒殺したとも言われています。大評議会の間を覗く穴がありここから評議会を監視していたそうです。壁の絵画はキャビネットになっていて中に材料や道具、資料を絵画の意味に即して収納していました。ブロンズ像はジャンボローニャとバルトロメオ・アンマナーティ作。
解体されていたのを20世紀に組み立て直され現在の入口が付けられました。当時は大公の寝室からしかアクセスできませんでした。
見学は一度に10人までと制限があります。
半円部分にはブロンズィーノの弟子アレッサンドロ・アリオーリの描いたコジモ1世と妃エレオノーラ・ディ・トレド。周囲は黄道12星座で囲まれています。
マソ・ダ・サンフリアーノ「ダイヤモンド鉱山」
左ジョバンニ・ストラダーノ「錬金術師の研究室」、右フランチェスコ・モランディーニ「ブロンズ鋳造所」
左の絵画で右下で腰かけて片手鍋を火にかけているのがフランツェスコ1世。
左サンティ・ディ・ティート「ファエトンの姉妹」、右ミラベロ・カヴァリ「羊毛製造工場」
ジロラモ・マッキエッティ「ポッツオーリの浴場」、右ヤコポ・コッピ「火薬の発明」
ジロラモ・マッキエッティ「ポッツオーリの浴場」
左ヴァザーリ「ペルセウスとアンドロメダ」、右サンティ・ディ・ティート「紅海を分けるモーセ」
ヤコボ・ズッキ「金鉱」
右ミラベロ・カヴァリ「羊毛製造工場」、右アレッサンドロ・アローリ「真珠漁師」
右アレッサンドロ・ヴィンチェンチィオ「金細工師の工房」
マソ・ダ・サン・フライアーノ「イカロスの墜落」
ジョバンニ・マリア・バテリ「ガラスの発見」
アレッサンドロ・アリオーリ「クレオパトラの宴会」
ジョバンニ・フェディーニ「ポリュクラテスの指輪」
ジロラモ・マッキエッティ「メディアとイアーソーン」
ジョバンニ・バティスタ・ナルディーニ「夢の寓意」
ジョバンニ・ストラダーノ「オデッセウス、メルクリウス、キルケ」
ミラベロ・カヴァッロリ「祭壇のラウィーニア」
フランチェスコ・ブライナ「ネプチューンとアムピトリーテー」
フランチェスコ・モランディーニ「アペレスの工房のアレクサンドロス大王とカンパスペ」
ニコロ・ベティ「都市掠奪」
サンティ・ディ・ティート「ヘラクレスとオンパロス」
ロレンツォ・デッロ・シオリノ「ヘラクレスのドラゴン殺害」
ヤコポ・コッピ「ダリウスの家族の前のアレクサンドロス大王」
ドメニコ・ブティ「アポロンとキオネー」
聖書の逸話が混じっていても敬虔さは感じ取れません。
読んでくださりありがとうございました
楽しい時間をお過ごしくださいね
