つたない旅行記をご訪問くださりありがとうございます
とても嬉しく思っています
ストロガノフ宮殿続き
絵画ギャラリー
柱で三つに分けられた絵画のための部屋
財務大臣アレクサンドル・グリゴニエヴィッチ・ストロガノフ(1795-1891)が装飾させました
この宮殿で一番広い部屋
当時の様子
壁に隙なく絵画で埋めることは中世からの伝統です。
宗教画とストロガノフ家の肖像画がたくさんあります。
アレクサンドル・ロズリン
スウェーデン人、ロココ画家。
スェーデン、ブランデンブルグ、フランス、ロシアの宮廷画家
「アレクサンドル・セルゲーヴィッチ・ストロガノフ」(1772)
(1733-1811)
エリザヴェータ女帝とエカテリーナ2世治世下で帝国芸術アカデミー長官、科学アカデミー長官、図書館美術監督、国家評議会議員をつとめました。
ジュネーブ、ボローニャ、パリで美術や化学、鉱物学を学びました。
多くの芸術家のパトロンでもありました。
パリに長く滞在していたので洗練されたロココスタイルですね。
作者不詳
「アレクサンドル・セルゲイヴィッチ・ストロガノフ」(1800)
服が新古典主義に変っています
アレクサンドル・ヴァーネク
スウェーデン人、フランス芸術アカデミー会員、ロココ画家
「アレクサンドル・ストロガノフ」(1814)
亡くなって3年後に描かれました。
背景にカザン聖堂がありその設計図を持っています。
カザン聖堂製作総督だったからです。
ヨハン・バプティスト・ランピ1世
オーストリア人、ウィーン芸術アカデミー教授、ロシアに定住、エカテリーナ2世も描きました
「エカテリーナ・ストロガノヴナ」(1793)
アレクサンドル・ストロガノフの2番目妻
アレクサンドル・ヴァーネク
「アンドレイ・ヴォロニーヒン」
このストロガノフ宮殿を新古典主義様式に改装した設計者。
絵にはコンペで勝ち設計したカザン聖堂が描かれています。
アレクサンドル・ストロガノフの農奴でストロガノフ宮殿で生まれましたが、アレクサンドルが彼の才能を見出し教育を受けさせました。
農奴から開放されスイスで建築、機械工学を学びロシア帝国美術アカデミー教授になりました。
ジャン・ローラン・モニエ(1808)
(フランス人、マリーアントワネットの宮廷画家、ロシアに亡命、エカテリーナ2世の宮廷画家、ロシア帝国芸術アカデミー会員)
「パーヴェル・アレクサンドロヴィッチ・ストロガノフ」
(1772-1817)
ロシアで見た中で一番のイケメン
アレクサンドルの長子
エカテリーナ2世に選ばれ女帝の愛孫アレクサンドルとともに学習院で学びました。
アレクサンドル1世とは生涯の友でした。
侍従武官から中将、秘密評議会委員を務めました。
冬宮の祖国戦争の間に将軍の一人として肖像画があります(当時歩兵師団長)
1男4女がいましたが男子が18歳なくなり長女ナタリア・パブロヴナ・ストロガノヴァが分家のセルゲイ・ストロガノフと結婚してストロガノフ家を相続します。
ジャン・ローラン・モニエ(同上)
「ゾフィーボリソヴィッチ・ストロガノヴァ」(1808)
(1775-1845)
パーヴェルの美しい奥様
提督プリンス・ウラジミール・ボリソビッチ・ゴリツィンの次女
幅広い教育を受け完璧なフランス語を話しました。
農奴の年金基金を設立したり皇族の宮殿の装飾を任された才媛です。
夫の友アレクサンドル1世の妃の孤独なエリザヴェータ・アレクセーヴェナの友人でした。
コンスタンチン・マコフスキー
モスクワ絵画学校出身。カルル・ブルリョフの弟子。帝国芸術アカデミーに入学するも権威主義に反抗し自主退学。”移動する展示会”に参加。
初期はロマン主義ですが後には虐げられた民衆を描くようになります。
「セルゲイ・グレゴリエヴィッチ・ストロガノフ」(1882)
(1794 - 1882)
分家出身ですがパーヴェルに男子がないため長女ナタリアと結婚し家督を相続し男爵から伯爵になります。
私財を投じ民間芸術アカデミーを創設し農奴に芸術や工芸を教えました。
彼はアレクサンドル2世の解放政策に反対で、
後のアレクサンドル3世の家庭教師をつとめアレクサンドル2世暗殺後アレクサンドル3世の強権政治に大きな影響を与えました。
「使徒ヨハネ」
使徒の中で一番若いといわれ唯一天寿を全うしたと言われています。
(神学でそうなっていますが聖書には書いない)
アトリビュートはペン、インク瓶、鷲
ウラジーミル・ボロヴィコフスキ
「大天使ガブリエル」
マリアと夫ヨセフにキリストを処女懐胎することを告げた天使
ふつう美青年もしくは中性的に描かれますがこれは女性のようです
作者未詳
「ジャスティス」ラファエロのコピー
オレスト・キプレンスキー
「聖母子」
長くなりまたので続きは次回に。
長いのに読んでくださりありがとうございました
皆様が幸せな一日を過ごされますように願っています