拙い旅行記を読んでくださりありがとうございます。
心から感謝しています。


「ルーヴルの傑作コース」を終了し

そのまま「赤の広間」にある大型絵画を鑑賞します。 


ダヴィット「レカミエ夫人」
 
 

ナポレオンがダヴィットに描かせた作品で未完成。
レカミエ夫人がナポレオンの命でパリから追放されてしまったからです。

ナポレオンに言い寄られてうんざりしているのが表情に表れています。
ジェラールの描いた彼女のコケティッシュな愛らしさがみじんもありません。


ヴィジェルブラン「ヴィジェ・ルブランと娘」

 
  
マリー・アントワネットの公式画家として30枚の肖像画を描いており、
この時代多くの王族や貴族の肖像画を残しています。

美人だからなのか自画像が非常に多いですね。
古代ギリシャ風の衣装で娘を力強く抱きしめていて強い母性を感じさせます。

ヴィジェ・ルブランはフランス革命時にフランスを離れヨーロッパを放浪しますが、画風が時代遅れと評価されたためロシアにたどり着きます。
ロシア貴族の肖像画をたくさん描きました。


ポール・プリュードン「皇后ジョセフィーヌ」

 
 
ナポレオンの皇后ジョセフィーヌ
マルメゾンの庭で物思いにふける様子。
ナポレオンとの間に子供ができないからだとか言われています。

画風は新古典主義の時代なのにイタリアンルネサンスに近い感じですね。


ポール・ドラローシュ「 ロンドン等のエドワードⅣ世の子供たち」

 
 
「レディジェーン・グレイの処刑」の作品で有名な画家。
歴史的な悲劇の絵画が多い。

エドワード5世と弟ヨーク公リチャード。
エドワード5世は12歳で即位するも3ヶ月で叔父グロスター公によって廃位、ロンドン塔に幽閉され、密かに殺害されました。
いつ殺されるかわからず足音に怯えている様子を描いています。

歴史書で見たので覚えていたのですが、通路の上に展示されていて不憫でした


ドミンク・アングル「グラン・オダリスク」


 
 
スルタンに仕える側室を描いています。

  ナポレオンの妹ナポリ王妃カロリーヌの依頼により製作。
肩越しに振り返る構図はダヴィットの「レカミエ夫人」を元にしています。

女性的な曲線美を強調するためわざと臀部が長く描かれています。

皇帝主席画家ダヴィットに反抗しロマン派を貫いた画家。


ジェリコー「メデュース号の筏」

 
  
死体だらけの衝撃的な作品。
1816年に実際に起きた軍艦メデュース号の沈没が主題。
149人の乗客が一台の筏にしがみつき生き延びようとして12日後15人だけが救助されました。

危篤状態の病人や死刑囚の遺体を何度も習作しながら描かれた。

ロマン派の真髄といわれる作品。

この絵画は日本にきたこがあり見に行きました。
彼が馬の絵を好んで描いていた記憶があります。


ドラクロワ「民衆を導く自由の女神」

 
  
 1830年の王政復古に対する7月革命を描いています。
闘う同士を引き連れ瓦礫の上をすすむ女性は自由へ捧げる賞賛を意味しています。

女性は自由を、乳房は祖国を比喩しています。
女性が被るフリキア帽はフランス革命時、革命派が被った帽子でこれも自由を象徴しています。

ロマン主義の画家。


ドラクロワ「サルダナパロスの死」

 
 
アッシリアの王サルダナパロスが反乱軍が迫り来る中、敵に奪われる前に奴隷や愛妾を殺させている場面。

愛妾が懇願していますが王は無表情で自分の死がせまりくるのを静かに待っています。
これもロマン派


フランスの大型絵画の鑑賞を追え
(ドノン翼2階)


豪華な第二帝政様式の踊り場へ

  
 
  階段を降りて

ルーヴル美術館 
(階段フェチです

ピラミッド下のインフォメーションまで戻ります
ルーヴル美術館 
 
 
ここまで読んでくださってありがとうございました