ワシが心から尊敬するロックンロールの神、ジェームス藤木
ドラマチックな伝説的出会いから一年後。
ロックンロールの奇跡的な偶然としか言いようがない劇的な邂逅であった。
一年ぶりに会った時は最初の出会いより、もっとフランクに接してくれたが、
感動と緊張でワシの心はシビレまくっていた。
仕草、笑い方、ギターを背負ったスタイル、グラサン、ムード、小声ポソポソのそしゃべり方
行動、生きざま、性格、考え方、ワシとの距離、全てロックンロールであった。
ドラマのように二人っきりで駅前の喫茶店で冷コーを頼んだ。
相変わらずジェームスさんはジェームスさんだった。
ふたりで喫茶店に入るとすたすたテーブル席に向かっていった。
なんとジェームスさんは先に椅子席にちょこんと座りギターを奥において奥の上座の壁側の席を空けて待っていた。
まっ、こだわらないからイーネ!なんて、言ってる場合じゃない。
お願いだから奥の上座に座って下さい頼み込んだ。
するとジェームスさんが「イヤ、すまないね!ありがとう♪」
と言って上座に座りなおした。
ワシはヘンコだが目上の尊敬する方の上座に座るほど礼儀知らずではない。
たのむからわしはすまないね!ありがとうとなどと言わないでください!と焦って頭をさげた。
こだわらないにも程がある。
まったくロックンロールのひとであった。
一息ついてお互いどちらかでもなくお疲れ様でしたの合図で会話がはじまった。
「おげんきでしたか?」
「あ~あいかわらずだよ!最近忙しくってよ、あっちこっちのライブハウス廻ってるよ!最近若い奴らが慕って来てさ人生相談みたいな事やってるぜ♪」と楽しそうに優しいまなざしで語った。
ワシはジェームスさんの黒のギターケースをみつけると。。
「ジェームスさん、きょうは赤、白どちらを持ってこられたんですか
「今日は白だぜ!」
「赤い方はまだ修理中なんですか?」
ギターを倒壊して修理に出してかれこれ一年近くなる。
「いや、もうだいぶ前に治ってると思ってんだけどよ忙しくてよまだ取りにいけてねーんだよ!」
横着ではないと思うがおおらかというか、又ちょっとテキトーな感じがジェームスさんらしくてカッコ良くてロックロールだった。
「相変わらずセットリストの順番変えてバックメンバー面喰わせてるんですか?」
「オレ、現場主義だからさ、その日のお客さんの年齢層やノリ方、ライブハウスのムードとか盛り上がり方をみて変える事でライブの空気感が全然よくなるしさ♪ でもさすがにデカイライブ会場やビックバンドの時はそんなことしないぜ」とお茶目に笑ってた。
ほんとにロックンロールの人だ。
ライブのこだわり、現場で歌うボーカリストの心意気、ミュージシャンとしてのプライド
音楽に対するハートの熱さ、生きざま、人間性、世界観、キレるシャウトからピックの指さばきまですべてロックンロールだった。
ジェームスさんのライブでジェームスさんによる音楽の魔法にかかり、完全にとろけさせられたワシは、ジェームスさんの絶対的信奉者となっていた。
一週間ほど前あれほどピッピさんに出会い大切にしてもらったのに。
感動して喜んだはずなのに。。
忘れられないサイコーの思い出の作ってくれたのに。
目の前にいるロックンロールの神
ジェームスさんを目の前すると思い、感情、頭の中すべてジェームス藤木一色になるワシなのである。
イカレテしまうのである。
ワシはまるで節操ない浮気女がマジで惚れる男よ♪みたいなろくでなし女みたいなモンだった。
惚れた弱みとロックンロール
その時のワシはにくみきれないろくでなしの世界であった。
ジェームス藤木
わしにとっては存在全てがロックンロールであった。


