その時本当二人で仲良く語り合っていたがワシは夢のような気がしていた。
しかし、現実にワシの隣にピッピさんがすわっていた。
偶然の様な必然な様な不思議な運命の様なひと時であった。
当人は何も語らないが誰よりもクールスに対して熱いハートをもってられるのを感じた。
30年前ピッピさんから感じたセクシーさ、ヤバさ、ギラギラ感、攻撃的なムードはマイルドになっていたがそのかわり、半端感がなく渋さ、男臭さ、けじめ的な物、筋道的なムード、昭和感はよりヘビーになっていた。
人物的にはロックンロールというよりブルースの人ってカンジだった。
しかもおしゃれでカッコよかった。
だが重さを感じさせる方である。
ワシの尊敬するロックンロールの師匠ジェームスさんとは好対照であった。
陽気で悩ましいほどの色気を放ち、不良的で軽くて楽しくてお茶目でファンキー、親不孝感のするカッコ良さとぶっ飛び感をもったジェームスさんのポップでソウルなのとは別物の気がした。
人物的にはロックンロールというよりR&Bの人だ。
これもまたカッコいい。
さすがクールスのメンバーそれぞれ持ち味と個性が違うし魅力的だ。
もうこうなると好みの問題だ。
クールスを感じるルックス的なモンならそりゃピッピさんに軍配が上がろうが。
クールス的ロックンロールを感じるライブなら断然ジェームスさんと思う。
ま、このあたりはワシが断然ジェームスさん派といううかジェームスさんの信奉者なのでブログをよんでるクールスファン及びピッピさんファンの皆様ご勘弁してほしい。
どちらもクールススピリットを持って、クールスファンを大事にするサイコーの二人だ。
そんな二人に直に出会えてワシは幸せモンだ。
直にお話ししてピッピさんという人間が好きになった。(といってもはなから嫌いな人と言うわけではない、念のため。)
ピッピさんのファンやワシに対して優しさ暖かさを敏感に感じたからである。
まるっきり距離を感じさせないし親近感をもってきてくれた。
バンバンハートを出してきてくれた。
だが、図々しい性格のワシでも何故かクールスついての事、歌の世界観が変わった事、40周年の事、他のメンバーの事、本の事、脱退の理由について一切聞かなかった
と、いうか聞けなかった。
そんな事は野暮な事で、今ここで聞くべき事では無いと思ったからだ。
ましてやもう一度だけでも初期のメンバーでクールスを演ってほしいなど言うのはゲスの様なな気がした。
脱退して何十年もたって目の前に座っているピッピさん出会ってすべて察することができた。
誰よりもクールスの佇まいをもって微笑んでるピッピさんに会えて充分だ。
それについて何にも話し会わなかったけれども口に出さなくてもなぜかわかりあえた。
語らずともお互いわかり合えた。
ピッピさんは侠だった。
かなり長い事話しこんだので退席しようと思った。
姫路のライブなのに、地元のクールスファンを差し置いて、よそ者で岡山モンのこのワシを一番にゴリ押しでピッピさんを紹介してくれたイベントのスタッフの一員である笹蔵ことSヤンに対しても悪い気がしたし、ピッピさんとの時間を一人占めしてたら打ち上げに参加している姫路の熱いクールスファンにも申し訳ない気がするので挨拶をして席を立つことにした。
最後にもう一度握手をした。
それから記念にサインをしていただいた。
ここでまたワシの図々しさの本領発揮である。
「ピッピさん、ついでと言っちゃ~何なんですが、サインの横に何かメッセージか一言添えていただきませんか?」
するとピッピさんはすこし考えられ「う~んそうだなぁ?」と考えサラサラっとペンを走らせた。
「やっぱさぁ~オレが大事にしてるのは心なんだよなぁ~心、漢字の心だよ、これだよ!」と言って差し出してくれた。
渋すぎる~~!ここで英語やカタカナを使わないのがピッピさんらしいと思った。
和のテイスト感満載のメッセージであった。
ちなみにロックンロールの師匠ジェームスさんのサイン
ROCKN,RoLL IS HERE!のメッセージ
( ロックンロールはここにある)
ファンキーでバタ臭さ満載のメッセージであった。
こうして並べてみるとすごい好対照だ。
見事過ぎるとしか言いようがない。
和食vs洋食というか醤油vsケチャップというかおかき対ポテトチップスぐらいの違いがサイコーだった。
しかも狙ったかのように偶然にも横書きわさびさんの書き方まで同じだった。
二人ともメッセージに違いがあるがサインにクールスの統一感が感じられた。
そしてクールス的な夜になった。
(続く)