今日、いつものように近所の公園でわんこ達を散歩さしてたら、カートに乗ったすごい歳をとった柴犬を見ました。ほとんど動けなくて飼い主がカートで押して地面に下ろしておしっこさせてたんですが、聞けば19歳と5ヶ月。

この犬を見てまた僕の心に残ってる老犬のことを思い出しました。

 

僕らがうちのわんこ達をパグレスキューから引き取る前の話でいつもより少し真面目な話なんですが、よろしければお付き合いください。

 

 

もともと、僕は、猫派で、相方は、犬派。 僕は犬を飼ったことはなかったけれど、犬好きの相方は今までに実家で何匹かの犬を飼ってみたいで特にその中でもバグに愛着がありうちでもパグを前から飼いたがっていた。

何度も、サンフランシスコにあるSPCAに(身寄りのない犬を保護している施設)を訪れてはパグを探してたけどなかなか見つからなかった。

 

 

そんなある日、1匹のバグをそこのSPCAで見つけた。

どうやら、飼い主の手に余ったらしく、飼うの放棄してこの施設に連れてこられたらしかった。

 

そのバグはかなり年をとっていてあまり運動していないせいなのか、とても太っていた。また盲目でそのせいなのか、または太りすぎのせいかわからないが、あまり動けないらしく、そばに座った相方の匂いだけをじっとしたままクンクンいいながらずっと嗅いでいた。 相方はその盲目のバグの横で長い間この老犬をずっと撫でていた。

 

だいぶたったあと相方は僕にこの年老いたバグを引き取りたいと言ってきた。 軽薄な僕は、正直初めて飼う犬が老齢な上に盲目でほとんど歩けないので普通に散歩させることもできないことに躊躇し、なんとかこの場での決断を避けその場を後にした。 

 

家に帰った後も相方はあの老犬のことが気になっていたようだった。 初めて飼う犬と戯れたり、散歩をしたり浜辺を走ったりすることを想像していた僕にはこのギャップは凄まじく大きかった。 

ただ一方で、年老いて目が見えない犬を引き取りたいという優しい相方の気持ちを踏みにじるのも心苦しかった。だって僕は損得勘定なしのこんな相方の優しさがとてもすきだったし、(照れくさいので絶対そんなこと相方には言わないけど)僕もこんなやさしい心が持てたらと思っていたから。

自分の中でこの葛藤が数日ほど続いた後、ようやく僕も自分の軽薄さを戒め相方にあの老犬を引き取ろうと言えるようになった。あの時の相方の嬉しそうな顔は今も忘れられない。

 

 

翌日、二人でそのSPCAに引き取りに行った時にはその老犬はもうその場所にはいなかった。 他の心優しい誰かに引き取られたのか、それとも引き取り手がなく処分されたのか、僕は怖くて聞けなかった。

 

 

あれから12年以上経った今でも、時々あの盲目の老犬のことを思い出す。

もちろん、もうとっくになくなっているだろうけど、誰か優しい人に引き取られて、幸せに余生を送ったことを心から願っている。そしてすぐに即決できなかった軽薄な僕を今でも恥じている。

 

 

そして今年、うちのわんこたちももうすぐ12歳の誕生日を迎え、まだまだあの老犬のようではないけど、下の世話も以前に比べ大変になり目に見えて老いてきたことを感じている。これから先、日本でどれだけ長く生活していけるかどうかはまだわからないけど、どんな状況になっても最後までこの2匹を見守っていきたいと切実に思う。