茨城交通は、茨城県の県庁所在地である水戸市を中心に、県央・県北地区に幅広く路線を展開するバス事業者です。1944年に茨城県の水戸周辺の鉄道・バス事業者を統合して成立しました。以前は鉄道事業も行っており、現在は第三セクター化されている「ひたちなか海浜鉄道」は茨城交通の湊線として運営されていました。経営危機に陥ったこともありましたが、現在は関東自動車（栃木県）と同じみちのりホールディングス傘下で経営再建が進み、利用者も増加傾向にあります。また2010年にはタクシー会社である「茨城オート」のバス事業を、2019年には日立市の「日立電鉄交通サービス」を傘下に収めています。
車両は4メーカーすべてそろい、自社発注車よりも移籍車の割合が非常に高く様々な仕様の車両を見ることができるのが大きな特徴です。水戸駅周辺では茨城交通の路線が高頻度で運行されているため、一度に様々な車両を見られます。
今回は、最古参となっている自社発注車の日野レインボーRJ（P-RJ172BA）を掲載します。貴重な一つ目のRJです。
（水戸22 あ1102）
形式:P-RJ172BA 茨大前営業所所属 撮影場所:水戸駅前/水戸市内
1987年式のRJです。かつては多数の同型車が在籍していましたが、現在はこの1102号車が唯一の存在となりました。車体更生も施されているため綺麗な状態を維持しています。茨城交通最後の「昭和生まれ」の車両として、末永く活躍してほしい1台です。