線維筋痛症について気になる議事録がありました。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000092013.html
2014年7月4日 第10回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、平成26年度第4回薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)議事録
より、以下に抜粋しました。
【もう一点、宿題をいただいたのが線維筋痛症の問題です。ここからちょっと話題が変わります。
私、一応線維筋痛症学会の理事という立場はありますけれども、きょうお話しするのは学会で承認を得たとかということではなくて、私自身の線維筋痛症に対する考えということでどうぞ御理解ください。
線維筋痛症をワクチン接種に関係して起こる場合があると捉える考え方もあるみたいですけれども、結局、線維筋痛症自体が、この左に診断基準を書きました2.で「約4kgの強さの手指による触診で、図に示した合計18カ所の圧痛点のうち11カ所以上に疼痛を訴える」と、現時点ではこれだけなのです。今、特異抗体などの身体所見や検査所見があるのではないかと一生懸命研究しておられる先生はたくさんいらっしゃいますから、今後何か出てくるかもしれませんけれども、今はこれだけなので、まだよくわからないと思うのです。
私は、昨年ちょうど線維筋痛症学会を担当したのですけれども、そのときのタイトルも「線維筋痛症の中核群をさぐる」としました。まだまだその中核が何かというのがよくわかっていないので、余り病名を先走ってつけると、かえって後の治療に混乱が起こるということです。基本的には先ほどのような心身両面の関係がある痛みという理解で、この病名を考えていますので、実際の臨床ではほとんど使っておりません。
次をお願いします。
ここに示したのは私の考えです。これは学会内でも会員によって随分考え方が違うと思いますので、専門家内部での議論が必要だと考えております。
リウマチ性疾患に分類されることが多いし、これは医師国家試験でもリウマチ性疾患の項目に入っているみたいですけれども、痛みが主症状となる精神疾患、ここにヒステリーという言葉を残してしまいましたけれども、今申し上げました心気症とか転換性障害との鑑別や異同はもっと議論されてよい。
ただ、この病気は保険制度とか薬剤の販売戦略などの社会背景も考慮して検討する必要がある。
現時点では「原因不明」という説明と適切なインフォームドコンセントのもとで、心身両面から治療を行う。精神疾患と考えると、身体面の軽視、不適切な向精神薬療法や不適切な精神面の治療につながりやすいし、身体疾患と考えると、精神面が軽視されたり不適切な身体への薬物治療になったりするので、このあたりを、自分で見られる範囲の身体は自分で見ながら、場合によってはリウマチとか神経内科の先生と相談しながら、併科の形で診察しているというのが現状でございます。
大体、資料をいただいて、私のわかる範囲のことを申し上げました。
以上です。どうもありがとうございました。】