小説

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朝の日差しが窓から差し込む

(まだちょっと・・・寝れるよね…)

(昨日私・・・ソファーで寝ちゃったんだっけ)

まだ鳴らない目覚まし時計に違和感を覚えるのに
そんなに時間は必要なかった

コーヒの匂いに..
蜂蜜の匂いが鼻腔をくすぐる。

「い… て…」

誰かが私に話しかけている?

重いまぶたを開くと

「伊吹(いぶき)起きて」

私の名前を呼んでいる

和月(かづき)お兄ちゃんが私の顔を
覗き込んでるように見える

「和月お兄ちゃん・・・?」

寝ぼけていて那月(なつき)兄さんとくべつかつかない
が、この優しい笑顔は和月お兄ちゃんだ。

和月お兄ちゃんと那月兄さんは一卵性の双子で、容姿がそっくり
性格や趣味は似つかなくて、顔もちょっと違う。

和月お兄ちゃんは優しい顔つきで世話好き穏和な性格だ
料理や読書が好きみたいで毎日美味しいご飯を作ってくれる

一方 那月兄さんは冷淡な性格で無口。
家ではほぼ部屋で仕事をしている。


「那月は仕事にいったよ。僕も後20分で出なきゃ
 昨日は随分夜更かししていたんだね勉強?
 朝ごはん作ったんだけど起きれる?」

紺色のボーダーエプロンを脱ぎながら問いかけられる

那月兄さんと和月お兄ちゃんは24歳で私より7歳年上だ
和月お兄ちゃんは看護師 
那月兄さんはIT企業のシステムエンジニアのお仕事をしている


「そっか・・・那月兄さんの方が出勤早いんだよね・・・
 昨日は課題が終わらなくて・・・ソファーで寝落ちしちゃったんだね私」
 
起き上がると目の前の机にはサラダ、蜂蜜のかかったトーストに、コーヒーが置かれていた


「ありあわせの物でごめんね」

私は首を横にふり、コーヒーを手に持つ

「忙しいのに作ってくれてありがとう!
 おかげで眠気が吹っ飛んじゃった!」

コーヒーを一口飲む

うん、やっぱり和月お兄ちゃんの入れるコーヒーは
最高に美味しい!

「そういえば伊吹、もう今9時過ぎなんだけど、
 学校は今日行かなくても大丈夫なの?」

学校の登校予鈴は8時20分だ
私はいつも目覚ましを7時にセットしている。

今日はソファーで寝ていて目覚ましが鳴らなかった。

そして和月お兄ちゃんは天然だ

私は時計を見て血の気が引いていく






続く。