気を取り直しての次の日は、現地でオプション予約した島クルーズへ。
いつ船から落ちてもいいように、最初から水着に着替えて行く。
そういえば…。
この水着で、術後からずっと充てていたナプキンをはずすのだった。
いきなりの直ぱんつが水着とな!
なんかいちいち激しいわね、我ながら。
しかし水着を選んだのはたまたまとはいえ、メリットもあるのだった。
たとえ出血や浸出液があっても、下着と違って汚れても困らない笑
南国の海に全て流れていくであろう。
てなわけで、鏡に映る私は痔の手術とは無縁の、リゾートを満喫してるひとにしか見えないのだった。
ところがですね。
熱帯魚がたくさんいる夢みたいなスポットで「わー!すごーい!」って感動した後に、もしこのニモみたいのが私の痔跡を攻撃してきたらどうしよう…とか、すごい爺さん先生はプーケットの海はキレイだからまあ大丈夫って言ってたけど、そもそもじじいリゾート行ったことあんのかよ、とか毒づくわけです。
なにもかも自分で選択したのに。
ああいやだ。
そんなこと考えながらシュノーケルやってたら、煩悩のせいか珊瑚で膝を擦ってしまい、血が出てしまった。いてえー!
で、煩悩の半分は膝と分散したのだった。
これって、ニモに攻撃されたら嫌なところを増やしただけだな…。
広い海ですこぶる小さいことを考えていたのだった。