「ブレイクニュース」の内容や感想を紹介していきます。
社会問題を扱っていますがエンタメとして面白く、気づいたら一気見していました。
こんな人にオススメ
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正義感が強い方
- ネットの誹謗中傷問題に関心がある方
- 再生数目当てのYouTuberが嫌いな方
あらすじ
週刊現実の記者・真柄新次郎はある政治家のスキャンダルを追っていたが、上からの指示で中止になってしまいます。
スキャンダルはほぼ裏が取れていただけに、新しく頼まれた取材にも気が進みませんでした。
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野依美鈴はフリージャーナリストと名乗り、ブレイクニュースというYouTubeチャンネルを運営していました。
自身のSNSに寄せられたDMをもとにニュースについて取材・発信しており、動画には1000万回再生を超えるものもありました。
しかしその取材方法は過激で、小学生に対して十分な説明もないまま自身の動画に顔出しをさせていました。
印象的だった言葉
自分が強いから、優秀だから、人を差別するわけじゃない。自分が弱いから、無能ではないかとおびえているから、人を差別する心が生まれる(p.238)
感想
初めはあまり好きになれなかった野依に、読み進めるにつれて圧倒されていきました。
特に小学生を顔出しさせているシーンに初めは胸糞悪さを感じましたが、良い意味で出し抜かれた感じがしました。
YouTubeってそんな使い方ができるんだ...って思いました。
また、この小説は2018に書かれたものですが、当時ここまでYouTubeや誹謗中傷問題について書いてるのがすごいと感じました。
最後の問題については結末が描かれない形で終わっていたので、少し残念でした...