2024/06/20


ERICOです。


やっぱり湯船につかると
体がとても楽になります。

今で言うと
私は体のあちこちに発疹が出ていて
かゆくてかゆくてたまらないのですが
しばらく湯船にしずんでいると
その激しいかゆみが
スーッとひいてゆくのです。

他の時ではたとえば
頭痛とか
生理痛とか
アレルギーのくしゃみ鼻水のひどい時とか
風邪ひいちゃったかな、という時とか
駆け込み寺のごとく湯船に逃げ込むと
だんだんとその痛みや辛さが
和らいでゆくのです。


子供のころの私は、親から
「あんたはカラスの行水だ」
と言われるほど
湯船にじっくりつかるのは
あまり得意ではありませんでした。

「湯船につかると体が癒える」
という感覚を知ったのは
たぶん「冷えとり健康法」に出会った
2010年ごろのように思います。


「湯船につかる」ことの大切さは
冷えとりでもそうですし
三雅せんせいもおっしゃってますし
その他たくさんの健康法やセルフケアとして
広く知られていると思います。

そして私がいいなと思っているのは
何かを新しく買い揃えたりしなくても
今の暮らしのまま
すぐに取り入れることができる、
というところです。

ただ、それぞれの健康法や
入浴によってどんな効果を狙っているかで
入浴方法というのは
多岐にわたっていると思うので
それについては
ご自分の体の状況だったり
生活や住居、お風呂場の環境
ご家族との兼ね合いなどと
照らし合わせて
「これは好きかも」
「これならできるかも」
という方法を選んでもらったり
使い分けてもらえたらいいのかなと
思います。


私の場合は
ベースに冷えとりの入浴法があって
今やだいぶ自分仕様にしてしまい
あまり基本に忠実ではありませんが

みぞおちの位置ぐらいまでの湯量(深さ)で
熱すぎない温度で
長く入る分にはいくらでもよい
という感じで入っています。


洗い場もあってバスタブも大きく
追い焚き機能も備えているお家だったら
さほどの工夫も要らず
すぐに取り入れられるのではと
思います。

ご家族があって
お湯の量をそんなに少なく(浅く)できない
という時は
湯船の中で洗面器をひっくり返して
椅子代わりにしてみるとか
洗い場用の椅子を湯船に沈めて使うとか
ちょっと脚がしんどいかもですが
正座して少し自分の高さを上げるとか
そういう風にできると思います。

もしご自分が最後の入浴の順番で
あとはお湯を抜いて掃除するだけなら
ほどよい深さ(浅さ)になるまで
お湯を抜いてしまえばいいでしょう。


また
小さなユニットバスで洗い場もなく
バスタブも小さく
追い焚き機能もない
そんな環境でも
あきらめなくて大丈夫です。

これはまさに私の場合なのですが

設定できるいちばん少ない湯量で
お湯を張り
お湯の温度は少し高めでお湯を落とします。
(ここは少し邪道かもしれません)

そして初めのうちちょっと熱ければ
湯船を出たり入ったりしながら様子をみて
だんだん温度が下がってきて
ちょうどよくなってきたら
温度が下がりすぎて逆に体が冷える手前
ぐらいまでは
ゆっくり過ごすことができます。

もしくは
最初から適温のお湯を張っておいて
ぬるくなってきたらお湯を少し抜いて
熱めのお湯を足しながら
アナログな追い焚き状態をつくる
というやり方もできます。


入浴剤については
風呂釜を痛めてしまうものとかも
あるようなので
それぞれのお家に合ったものを
選んでもらえばいいかと思いますが

まっさらのお湯よりも
何かしら入れた方が
体が温まりやすかったり
湯冷めしにくかったりするので
お気に入りのものを
見つけてもらえたらと思います。

スーパーや薬局で気軽に手に入るものでも
はじめは充分だと思います。


ちなみに私が今使っているのは
塩化マグネシウムのフレーク状のものです。

これについては
風呂釜へのダメージがどうなのか
というのと
長風呂に適しているのかどうか
というのが
私はあまりわかっていないので
気になる方は
すみませんがご自身で調べてみてください。

塩化マグネシウム入浴については
また別の記事で書けたらと思います。


忙しいとき
くたびれ果てているとき
具合のわるいとき
真夏の暑いとき

サッとシャワーで済ませたい
バスタブにお湯を張ることすらしんどい
服を脱いでお風呂場にたどり着くのも
しんどい
お風呂に入るよりも
今すぐお布団にもぐり込みたい

そういう日、あると思います。

そこを乗り越えてお風呂に入るのは
ほんとうに大仕事です。

私も調子のわるいときは
小さなアパートの
お風呂までのほんの3歩ぐらいの距離が
永遠のように遠く感じることがあります。

一人でばかみたいに
ぐぅぅ~、ぬぉぉぉ~、と
葛藤しながらやっとの思いで
お湯張りスイッチを押し

最後の力をふりしぼるかのように
ものすごい時間をかけて
なんとか服を脱ぎ

それでもなんとか
湯船に体を沈めた瞬間

あぁ~、がんばってお風呂入ってよかった

そう思うのです。


ほんとうなら
季節を問わず、体の調子を問わず
日々の習慣として
「湯船につかる」
ということができたら
いちばんいいと思うのですが

まずは時々
心と体がそちらを向いたときに
少しずつ試してみてほしいと思います。

それで
ただ体が楽になる、温まる、
その感覚を感じられるだけでも
体はきっととても喜んでいるでしょうし

たとえばもしも
湯船につかることで
取り急ぎ飲んじゃおうかと思った
お薬が1粒でも減らせたりしたら
それもまた素晴らしいことだと
思うのです。

だってそれは
お風呂の力を借りて
自分で自分の体を良くすることができた
ということだから。


それぞれの素敵なお風呂ライフを
発明してもらえたらと思います。


今日はそんなお話でした。

読んでくださってありがとう。

またここでお会いしましょう。


冷えとり式のお風呂の入り方は
こちらの本にも載っています