フジの大型時代劇。
コロナ禍でコレも撮影遅れ昨年オンエア予定が大幅に遅れましたが無事制作放送されました。

桶狭間の戦いをストーリーの中心に置きながら信長のそれまでを交互に描くスタイルの物語。
市川海老蔵くんの信長はさすがに27歳までの信長と言う風には見えないし、ちょっと演技が大きくて、なおさらに若い信長ではなく、出来上がった信長になってたんが気になったトコロではありました。
『異説三國志』には出てたものの本格的時代劇は初の広瀬すずちゃんが帰蝶役。
どうしても『麒麟がくる』の川口春奈さんと比べられてしまうタイミングだけれども、麒麟の帰蝶は特別な描かれ方だったので、こちらがノーマルな濃姫。
古風な役も似合ってました。
帰蝶は幼少時代から描かれていて、道三演じる佐藤浩市くんと麒麟よりも深い親子関係になってたんが印象深いトコでした。
また信長の母 土田御前との関係性も意外に描写されてて、興味引かれました。
演じる黒木瞳さんは麒麟の壇れいさんと似たイメージで、宝塚の共通点が見えた気がしましたです。
佐藤浩市くんの道三は流石の貫禄!
思ったより出番も多く、その死まで描かれていて、しっかり存在感見せつけてました!
ただ柴田勝家には松田龍平くん使いながら、あまり見せ場なく残念に感じました。
その他、木下藤吉郎も松平元康も短い単発ドラマの中で贅沢?に登場していて桶狭間というタイトルじゃ、説明不足だと言う風にも感じました、、。

ドラマのクライマックスは桶狭間の戦いで、なんと信長と三上博史くんの今川義元とが顔合わせて直接対決すると言う大きく歴史を変えての見せ場作りでありました!
ウン!こう言う東映のよくやる様な脚色はアリだと思うし、この義元は今までのどんな描かれ方よりも聡明で出来る武将に描かれていたのも好感持てましたです。

脚本家大河『風林火山』の大森寿美男だけあって抑えるトコはしっかり抑えてる面白いドラマだったと思うけど、エンディング後にいきなり本能寺の変を持って来るのならちょっとは明智光秀も出しておけば?とも思ったラストシーンでありました。