当方世間一般では許されぬ関係ゆえ、
特に家族への配慮は不可欠なのたが、
彼はどうも人に厳しく、自分に甘い。
私はいいのだ。
家族が帰宅したからと、
突然電話が切られたとしても、
そりゃそうだろうと納得できる。
気にせず、と声をかけて、
自分の世界に戻るだけのことだもの。
しかし万が一そんなことを私がしようものなら、
彼は烈火の如く怒る違いない。
今日もブツっと電話が切られて、
ご家族の帰宅を告げられた。
そこから手短な別れの言葉。
大好きのセリフとお決まりのスタンプ。
これこそ、先日あなたが私に告げた、
手抜き、なんじゃないのかね?
仕方のないこと、と理解するけど、
人に厳しく、自分に甘くっていうのは
いかがなものだろうか。
せめて自分にも人にも甘くいてほしい。
自分にも人にも厳しくする必要はないのだ。
寛容な心で、おおらかに、
互いに思いやりをもって過ごせたらいいのに。
彼との関係だけでなく、
常日頃からそう思う。
甘味不足からついつい甘いものに手がのびる。
それはそう、ただの言い訳。