彼は自称S。

そのため自分が攻めるのを好む。


女性からぐいぐい攻められるのは

好きではない、と言っていたので

これまではなされるがままにしてきた。



求められるのも

攻められるのも

女の歓びに違いない。



しかし、何ごとも主体性が大事、

というのが私のスタイル。



キスもセックスも、

されるがままでは飽きてしまう。



時折こちらから仕掛けたり、

相手を攻めたりする方が

絶対に楽しい。



一方的に攻めるばかりではまた飽きるので、

時折攻守交代しながら、

どちらがより相手を悦ばせられるか

競うように楽しみたい。



先日はそんな思いから、

彼の様子を見ながら

シャワーの後にベッドで待つ彼に跨り

貪るようなキスを試した。



何か感じるものがあったのか、

初めて私が上になっての挿入を

彼に求められた。



長い時間ではなかったし、

そんなにテクニックがあるわけでもないが、

彼はどうも気に入った様子で、

次もしてほしい、と言ってきた。



年齢を重ねてきてからのセックスは、

それぞれに過去のパートナーから学び

経験を積んできた歴史が透けて見えるものだ。



お互いの文化、常識の違いを

股間とともに擦り合わせ、

よい塩梅でかき混ぜた先に、

新たな快楽の世界が見えてくる、

そんな私の騎乗の空論。