彼の機嫌が治ったらしい。

結局のところ、ただの駄々っ子だったわけだ。

自分の思い通りにいかないと

相手を否定してシャットダウン。

自分が傷ついたと言う一方で、

相手を傷つけた自覚はゼロだ。



彼自身の体調の悪さも影響していたようで、

少し寝て回復したら機嫌も回復。

まるでシャットダウンしたことなんて

なかったかのような雰囲気さえ漂う。



様子を伺って、

あたりさわりのない話題から、

彼が好きそうな話題へ少しずつ

LINEをつないでいった。



するといつものように、

ヌード写真を送ってほしいとか、

◯◯したいから調べてほしいとか、

週末はあそこに行きたいこれしたいとか、

お決まりのお願いが次々出てくる。



私に対して、

人の気持ちがわからないとか、

自分の都合で動いているとか、

そんなふうにマイナス評価をぶつけたわりに、

手のひら返しもいいところ。



そう。

私はあなたのために、

労を惜しまず、

ひと肌もフタ肌も脱いできたし、

お金も時間も身も心も捧げているのだよ。



感謝されこそすれ、

恨まれるようなことは一つもないわ。



恨むとしたら、

結婚前に私を選ばなかった過去の自分を

つくづく恨めばいいわ。



こんないい男、逃したらもういないから、

と彼はよく言うのだが、

これまたそのままお返ししよう。



こんないい女、逃したらもういないから、

せめてしてもらえていることに感謝して、

相手を傷つけるような発言には

心から慎むように!



本人には言えないけれど、

これが真実。