自分は相手にとって欲情の対象である、
というのがわかると嬉しい。
頻度が多いとしんどい気持ちもあるが、
抱きたいと思ってくれるだけでありがたい。
健全デートであっても、触れ合っていると
相手のあそこが大きくなって、
自身の体に当たって、
その事実に、あ、、、と気づく、
この瞬間がたまらなく好きだ。
こちらが脱ぐだけで、挿れたくてたまらない、
という状態になると安心する。
ああ、私は女性として求められているのだな、と。
レスが当たり前になると、
自分に欲情してくれる人がいる、というだけで
自身につながるのだ。
若いころ、レスになっていく過程で、
私にはこの人はもう欲情しないのだな、
と無価値観に苛まれた。
もちろん夫婦生活はセックスだけで成り立つものではないし、
レスでも仲良くしている人たちもたくさんいる。
我が家も外から見たら
そっちの部類に入るであろう。
でも、もう一生この人が抱いてくれないなら、
私は女性として求められることは二度となく、
このままおばあちゃんになるしかないんだな、
と絶望し、諦念したことを覚えている。
ひょんなことから今の私に至るのだが、
倫理的に大問題なのは本当に申し訳なく思っているのだ。
でも、それを凌駕するほどに、
相手に欲情される私を愛おしく思う。
そう、私にはこの男を欲情させられるほど
魅力があり、価値があるのだ、と。
この不埒な関係を続けている
多くの男女もまた、
相手の欲情に酔い、
自身の心を慰めているに違いない。