イラマという言葉を知ったのは

30を超えてからだった。


初めて教えてくれたのは

初めて結婚後に不倫をすることになった男だった。



イラマチオしてほしい、

と言うので、

それなあに??

と自然な感じで質問したのだが、

三十路をまたぐまで知らないなんて

かまととぶってる、と思われたかもしれない。



言葉の意味を聞いてから、

どうやってやるのか、

何がいいのかを調べていくと、

肉体的な快よりも、

軽いSM行為の一つとして、

S男性がM女性を服従させるような

心理的な快が勝るようなプレイなのだろう、

と頭で理解した。



その言葉を知ってからしばらくして

実践する運びとなった。

喉が塞がるため、反射的にえずいてしまう。

胃カメラはしたことないが、

まぁそれと似たような反射が起こる。



むせるし、涎は出るし、

下手したら吐きそうになる。



が、それがS男性の快らしいので、

ゲホゲホしながら尽くした。

頑張っても短時間しかできない。

とても長かった当時の彼のそれは、

とうてい奥まで含むことはできず、

フェラの延長で、

ちょっとした演出程度に喉まで咥えて、

むせる様子を見せて勘弁してもらう、

というので精一杯だった。




あれから10年が過ぎ、

今の彼もまたイラマをしてほしいと言う。



大好きな彼の頼みだもの、

苦手だけれどやりますとも。



幸い日本人の平均サイズくらいのソレは

なんとか喉奥までで収まり、

どうしてもできないレベルではない。

しっかり口に含んだら、

彼が私の頭を掴んで少し動く。

少し動いてはむせて吐き出し、

また喉奥に含む、を繰り返す。

咥えた状態で唇に人差し指を突っ込まれ、

限界まで口を開いてさらに奥まで。。。

そうこうしているとよだれもダラダラ、

彼からの分泌液も混じって

さらにいやらしさを増す。



本当はイラマでいきたいようだけど、

流石にそこまでしたら死んでしまうかも、

と、わりと本気で思う。



焦らす系のフェラは嫌うので、

ペロペロは許されていない。

さらに手を使うことも好まないため、

口のみで奉仕せねばならず、

一気に含んで頭を前後させて、

そのうち頭を彼に掴まれ、

口を開かれて奥まで。。。



正直、得意ではない。

彼が好きだからしているだけだ。

それなのに、こないだ、

気づいたらイラマで濡れていた自分がいた。



かたや、

どんどんM女体質になっていってるなぁ、

と、冷静に分析している自分もいる。



イラマは是が非か。