世の中には自分とそっくりな人がいるって言いますよね?
「ドッペルゲンガー」という言葉は恥ずかしい話、最近知りました。
そこで思い出した昔話があるので綴ります。
私は高校卒業後、2年制の専門学校にいくことにした。
入学試験、入学式と終えて、クラス発表、A~Fクラスの私はCクラスになった。
初めての登校日。少し緊張して教室にはいる。
自由席だったので、空いている席に座った。
みんな初対面で、すでに友達になっている子もチラホラみえる。
そんな時、
「あっ、試験場で隣の席だったよね?」と女の子が話しかけてきた。
「え・・・?ごめんなさい。ちょっと覚えてなくて・・・」と私。
「私が消しゴムを落として、取ってくれて、試験の合間にちょっと話したんだけど・・・」と続ける。
・・・・・・全く記憶にない・・・。
「人違いじゃないかな?本当に記憶にないんだけど・・・」と話したら、
「え~・・・そうかなぁ」とちょっとムッとして離れていった。
あ~せっかく同じクラスなのに、嫌な印象をあたえてしまった・・・とちょっと落ち込んだ。
初の登校日なので自己紹介やら教科書配布やらで、あっというまに1日が終わった。
席で隣になった子と仲良くなり始めたので、駅まで一緒に帰ろうと話していた。
その時、
「あっ、石丸さん!ここ(学校)受かったんだね。違うクラスみたいだけど、どこ?」と、
またもや知らない人に声をかけられた。しかも「石丸」ってどなた?
「あの・・・私石丸さんじゃないですよ。ゆきまるっていいます」というと、
「え???うそでしょ?」と驚いた顔をしながらまじまじと全体を見回された。
「えぇ~~~」とまだしつこく言ってくる。
「私にそっくりな子なんですかね?今朝も初対面の同クラスの子に声をかけられたから」と話したのだが、
「んん~~~~本当に??」と難しい顔をして離れていった。
その石丸さんって誰?・・・
次の日の登校日、また次の日と、学校生活が始まるのだが、1日1回は必ず間違えられる。
でも、間違えられる情報の中でわかってきた事がある。
・Aクラス
・声が私より若干高い
・服装が私より女性らしい
1度みてみたいと思って、Aクラスを見に行ってみたりするものの、大抵いらっしゃらない・・・。
そんなこんながありながら、就職活動やら資格試験やらで忙しく、あっという間に卒業。
忙しい間は「石丸さん」のことは気になってはいたが、調べることは出来なかった。
卒業アルバムが半年後に届く。
あ・・・これで「石丸さん」が見れる!!
ちょっと楽しみができた。
そして約半年たった頃、アルバムが届いた。
「Aクラスの石丸さん・・・」
アルバムを開き、Aクラスをみる。
名前順に写真が並んでいる。
・・・「石丸さん」がいない・・・。
私は気になったので学校に行って聞いてみた(電話だと個人情報うんぬんと言われたため)。
「先生!今年卒業したAクラスの石丸さんってアルバムに載ってないですけど」と私。
「へ?石丸なんて名前の生徒はいないわよ?」
「いやいや、私、毎日のように間違えられたんですよ!私に似てる生徒っていませんでした?」
「え~?間違えるほど似てる生徒?」と卒業アルバムをだしてきた。
一緒に探してみるのだが・・・いない・・・。
この人かも?みたいな生徒もいない・・・。
「からかわれたんじゃない?」と先生・・・。
毎日のように知らない人から「からかわれる」のか?・・・・
どっと疲れて、
結局は「石丸さん」のことは分からないまま、私は帰った。