お散歩から戻ると、
しばしお庭で過ごします。
(時間がある場合ですが。)
ラスくんはもっぱら
さて唐突ですが、
今からひつじと一緒に
サツマイモのパウンドケーキつくるの、
お手伝いしてくれるひといますか~(^O^)/
はーい
ななちゃ手伝いまーす
マジ
マジよ。
おそとで哲学するでつよ。
・・・というわけで、
ななちゃんは私とケーキ作り、
ラスくんはお庭で哲学していたのです。
ばあばが血相変えて
飛んできました。
ワンコがいないんじゃないか、
と言って・・・。
私の母は、
なにかと動揺してしまうひとなので、(;^_^A
例えば父が倒れたというような
緊急事態が目の前で起こったとしても、
私は母に対して、
スローテンポでわざとのんびりと話すよう
心がけています。
とにかく母には
できるだけ落ち着いていてもらわないと、
なにかとややこしいので。(^▽^;)
で、
早くも慌てふためいている様子だったことと、
普段からこういうふうに
慌てて尋ねてくることが
結構何度もあることから、
「だいじょうぶよ~。ななちゃんおるよ~」と、
いつものように返しました。
「その子と違うほうの子はもうひとりは
」 と、母。
「ラスくんはお外におるよ~
門扉閉めてるからだいじょうぶ~」
と、またもやのんびり答えていました。
でも、よくよく話を聞いていると、
(そしてラスクの気配がないことから!)、
だんだんと・・・、
話が繋がってきました。
自転車で出かけていた父が
少し前に帰宅し、
そのときからどうやら門扉を
開け放したままにしていたらしい・・・
そして母が今、
開いている門扉に気づいたと、
・・・どうもそういうことらしい。
ヤバー・・・
その瞬間、
血の気がひきました。
母には、
「だいじょうぶ、だいじょうぶ。」
と、つくり笑顔を見せながら
リード握って家の外へ駆け出しました。
青いゴミ収集車が走りすぎて・・・。
車、ラスク・・・
ついつい嫌な想像をしてしまう私。
ラスク、車に轢かれんといて!!
家の周りは田んぼが多いけれど、
広い道に出れば車は多い。
大きい道路には出ていませんように!!
膝の痛い母も、
私の後ろを追ってきます。
「お母さん、足痛いやろ~。
家におってくれていいよ~。
私ひとりで大丈夫やから~。」と
なるべく余裕有りげに声をかけつつ・・・・、
でも、本音は余裕ゼロ
母が足手まとい~~Y(>_<、)Y
周りを見回して、
とにかくラスクの影を必死で捜す。
停車しながら進むゴミ収集車が、
私の視界の一部を遮って、
その先が見えないことで
とても不安が募る。
ゴミ収集車の向こうの
見えないところにいるような気がしてならない。
見えない間に、
取り戻せないどこか遠くに
行ってしまうんじゃないか。
母も、
家に戻ろうとしないし諦めない。
四方八方に向かって
ラスクを呼ぶ母。
「ボクぅ~~おいでぇ~
ボクゥ~」
(←母、真剣ですから)
「お母さん、まだ見つけるまで呼ばんといて。
いきなり飛び出してきて車にぶつかったら困るから。」
母は、瞬時に納得してくれた。
(あとから考えると何かと今日の母はスゴイ。)
それから程なく母が
「あそこで動いたの、あの子かも!」
母が指さすほうを見ても、
私には何も動いているモノは見えなかったの。
どこって聞いたら
その方向にヨレヨレになって走りながら、
(ヨレヨレなのは足が痛いため)
「棒みたいなのがあるところ」って、母。
棒みたいなの、って何のこと
電信柱のことかな。案外手前の電信柱それとも遙か向こうの
母の指さすほうに向かって、
ちょうど、収集車が進んで行く道を、
まるでその収集車を追うような格好で
駆け出す私と母。
そして駆け出して僅かな距離で、
母、転倒。
スローモーションで、
母、コケました。(><;)
膝が痛くて、その上サンダル履きだった母。
全身でコケました。
素晴らしかったのは、
ちゃんと両手を地面について、
自分の身体を守れたことです。
本当に、これは褒めてあげたいです。
綺麗な、
腕立て伏せの、伏せのポーズで手を着いていました。
腕立て伏せと違って、
足も腹も胸も全身が地面に着いてはいましたけど。(-"-;A
ひとことも痛いと言わずに、
「サンダルだからこうなっちゃった。私のことは大丈夫やから、
早く、あの子を見に行ってみて。あっちよ、あの辺り。」
本当なら、母に手を貸し一度家に戻るべきだけれど・・・、
母よ、ここでちょっとだけ待ってて。
・・・・先にラスク捕まえてくる
・・・・・・・・ヽ(;´Д`)ノ
・・・・・・
・・・・・・・・
結局・・・、
母が指さした方向にラスクはいました、
道の向こうの田んぼの向こうの
新築のおうちのお庭に入って
見学していたラスクを発見。
見えるところから呼ぶと、
振り向いたラスク。
私のところに喜んで駆けてきたよ。
よかったぁ・・・
本当に、
どれだけホッとしたことか・・・
ただいまでつ
なんともないって言っていたけど、
ばあばのお膝は、
血がにじんでいたよ。
ばあばにありがとうって、
ラスクも言わなくちゃね。
たいそうお疲れのようで、
間もなくバタンキュー。
どんな冒険してきたのかな。
無事でいてくれてありがとう。