昨日、退屈しのぎにみたBS映画「愛を読むひと」がいまも印象に残っている。
気になってさっき、ネットで調べたら、これは昨年の映画と新しく、主役はアカデミー主演女優賞を
もらっており、しかもあのタイタニックのヒロイン役だったことも知った。
名前も覚えた。ケイト・ウインスレット、34歳。まあ、映画では60代のバアサン役までこなしていたよ・・・・・。
15歳の男の子を少年および男性の両面で愛し、わずか半年の愛生活で少年の前から消えていった。
彼女は文字が読めず、少年の朗読が大好きで朗読とセックスの生活であった。この半年間の生活が少年の一生を規定してしまった。
少年はその後、大学の法学部に入り、裁判を見学した。そこではナチ・アウシュビッツの裁判が行われていた。
被告の一人が彼女であった。
彼女は戦争中、ユダヤ囚人の収容所の看守であり、そこからユダヤ人をアウシュビッツに送っていた。次々と囚人が送られてきて収容スペースがなくなるので、看守が囚人を選んでガス室に送るようになっていたとのこと。また、ユダヤ囚人を移送中に爆撃に遭遇し、看守らは教会に休んでいた800人を燃える教会に閉じ込めたままにした。看守は囚人を逃がすわけにはゆかない・・・・・。
教会閉じ込め殺人の主犯は彼女だと当時の看守仲間からでっち上げられる。当時、彼女が主導したという証拠、彼女が書いた書類がある、と看守仲間がいう。彼女は否定する。裁判官は筆跡鑑定するから、文字を適当に書け、とペンと紙を彼女に与える。彼女は字を知らない。恥ずかしい。私が主犯ですと嘘を言い、終身犯となる・・・・。
そのやり取りを法学部学生はみていたけど、文字を彼女は知らないから彼女は主犯ではない。しかし、
彼は「彼女の恥ずかしさ」を知っているので、結局なにもできなかった。
このような彼女との出来事が心の根底にあって、彼は家庭を持っても妻や子供に打ち解けず、離婚してしまい、娘との会話もずーとなかった。
意を決して、彼は昔朗読した本をテープにとり、刑務所に送る。彼女は刑務所で本を借り、テープと本により
文字を覚え、彼と簡単な文通が始まる。
20年で釈放となり、彼が身受け人となって面会にゆく。彼女は65才。彼の壊れた家庭話を聞く。彼が迎えに来る数日前に、彼女はたくさん読んだ分厚い本を足台代りにして首つり自殺。
彼は娘を連れて彼女の墓参りをし、そこで娘に15歳のころからの話をする・・・・。やっと、親子関係をもつことができた。
彼女は彼のために死を選んだ。老後の読書世界の暮らしを彼は準備していたのだけど・・・・。
ひとは、愛する人のためならば死ねるのか。