暴力三銃士外伝:文化祭は戦争だ

1990年代半ば。
まだ学校行事を「学びの場」ではなく「命懸けのサバイバル訓練」としてやっていた時代。

我ら3年C組の文化祭は、展示や出し物以上に――
教師陣が危険物でした。

そう、あの悪名高き暴力三銃士が再び参戦。

  • 渡辺先生(冷酷無言型)

  • 若林先生(蹴り技至上主義)

  • ひざつき先生(寺育ちケツバット狂)

体育祭のときでさえ地獄だったのに、閉鎖空間の校舎でこの三人が暴れる。
結果、文化祭は戦場と化しました。


【前日準備=指示が軍事訓練】

文化祭前日。普通の学校ならワイワイ準備を楽しむはず。
うちは違う。まず渡辺先生の号令。

「机運べ。壊すな。いや、壊してもいいけど隠せ」

隠せって何だ。すでに違法感がすごい。

若林先生は装飾班に向かって、

「ガムテ切るの遅い!ほら、手貸せ!」

…と思ったらハサミじゃなく回し蹴り。
段ボールが宙を舞う。いや、それ蹴ると潰れるから!

ひざつき先生はというと――
演劇部の大道具を見つけて竹刀で叩き割り、

「この程度じゃ役者が育たん!」

誰も頼んでないのに舞台監督気取り。
演劇部員の泣き声が廊下に響く。


【開会式=文化祭なのに戦闘モード】

開会式の校長挨拶。
静まり返った体育館で、三銃士はすでにソワソワしている。

校長「今年も皆さんの――」

若林先生「背筋伸ばせぇぇ!」

唐突に最前列の生徒の背中にローキック。
文化祭ですよ?まだ何も始まってないのに負傷者発生。

渡辺先生は、壇上から冷ややかに全体を見回し、
マイクを奪って一言。

「文化祭は戦だ。甘えるな」

文化的な香り、一瞬で消滅。


【模擬店=飲食よりも殺気】

3年C組は焼きそば屋。
しかし、ただの屋台では終わらない。

渡辺先生「鉄板温度は戦場の熱だ。ぬるい焼きは恥だ」
結果、鉄板温度MAX。焼きそばより先に鉄板が赤く光る。

若林先生は接客係を担当。
客がもたもた注文していると――

「早く決めろ!焼きそばは戦争なんだよ!」

お客さんドン引き。しかも声がデカすぎて他クラスの客も逃げる。

ひざつき先生は材料搬入係。
しかし通路が混んでいたため、竹刀で人を薙ぎ払いながら通過。

「道を開けぬ者は腹を空かせて死ぬ!」

文化祭で死を語るな。


【展示教室=見学は命懸け】

美術部の展示室を訪れた三銃士。
普通は「上手だね」で終わるのに――

渡辺先生「これ、もっと危険にしろ」
若林先生「絵に蹴りを入れたら迫力が増す」
ひざつき先生「立体感を出すために竹刀で穴開けよう」

美術部員、涙目で拒否。
すると若林先生が展示台を持ち上げ、なぜか肩に担ぐ。

「これ戦場で使えるぞ」

どこで使う気だ。


【演劇部公演=乱入不可避】

午後の目玉イベント、演劇部の舞台。
観客が静かに見守る中、クライマックスシーンで若林先生が突然ステージに飛び込み、敵役をローキックで倒す。

若林先生「おい、立ち回りが甘ぇ!」

渡辺先生は袖から出てきて、主人公役に無言で木刀を渡す。
ひざつき先生は舞台上の机を竹刀で真っ二つ。

観客、大ウケ。演劇部、大号泣。


【バンド演奏=ノリが格闘技】

音楽室で軽音部の演奏。
アップテンポの曲に合わせて観客が手拍子する中、若林先生が前方でシャドーキック。

渡辺先生はアンプ横に腕組みで立ち、「音量上げろ」と一言。
上げすぎてスピーカーから煙が出る。

ひざつき先生はマイクを奪い、謎の読経を始める。
曲、完全崩壊。


【文化祭名物:教師対抗大食い対決】

なぜか三銃士も参戦。
食べるだけなのに殺気がすごい。

渡辺先生:無表情で焼きそばをすすり続ける。ペースが狂気。
若林先生:餃子を手で掴み、相手に投げつけながら食べる。
ひざつき先生:竹刀で餅を突きながら丸呑み。

観客「……これ何の競技?」
司会「えー……終了です」

終了の笛と同時に、若林先生が「まだだ!」とテーブルを蹴飛ばす。


【生徒企画:お化け屋敷=リアル恐怖】

3年B組のお化け屋敷。
暗闇の中、隠れて脅かす役の生徒たち。

そこに三銃士が突入。
渡辺先生:無言でお化け役を持ち上げて出口に運ぶ。
若林先生:出てきた幽霊役をローキックで撃退。
ひざつき先生:鎌の模型を奪い、リアルに振り回す。

お客さんよりお化け役の方が泣き叫んでいた。


【後夜祭=フィナーレも修羅場】

後夜祭は校庭でキャンプファイヤー。
普通は歌やダンスで盛り上がるところ――

渡辺先生:「炎は戦士の心だ」
若林先生:火の回りで回し蹴りのデモンストレーション。
ひざつき先生:火の粉を浴びながら竹刀素振り100回。

フォークダンスの時間になると、若林先生が「男同士でも戦え!」と言いながら生徒を組み伏せる。
渡辺先生は輪の外で無言のスクワット。
ひざつき先生は女子に竹刀を渡して「戦いの舞だ」と踊らせる。


【閉会式:感動より疲労】

文化祭終了。
三銃士の総評。

渡辺先生:「死人ゼロ、骨折1、全治2週間3名。まぁ合格」
若林先生:「来年はバンド中に蹴り技5種類入れる」
ひざつき先生:「来年は竹刀だけで屋台をやる」

拍手よりため息が大きかった。
でも――なんだろう、胸の奥が熱い。

怖かったし痛かったし、正直やりたくない。
けど、一生忘れられない文化祭だった。