「自炊という壮絶なる戦い:俺 vs. 火加減、食材、そして謎の黒焦げ」
自炊、それは「節約もできるし、健康にも良いはず!」という甘美な幻想に囚われた者が挑む、終わりなき戦いである。そしてこの戦場では、火加減は敵、調味料は謎解き、後片付けは最終ボス。「料理って楽しそう!」とか軽い気持ちで踏み込むと、知らぬ間に己の限界を知る羽目になる。
まず第一の試練、食材の買い出し。自炊を決意してスーパーへ向かうが、そこでいきなり精神が乱れる。「せっかくだしオシャレな料理作りたいな」とか考え始めて、気づけばカートの中にアボカド、クミン、謎のハーブが山積み。でも、帰宅後それらは冷蔵庫の奥で化石化。特にアボカドは、熟しすぎてスライム化 or 固すぎて岩石化の二択なので、まともな状態のアボカドに遭遇するのは奇跡の領域である。
次に待ち構えるのは、調理という名の戦闘。レシピ本には「弱火でじっくり」「中火で様子を見ながら」と書いてあるが、「様子を見る」って具体的に何を見ればいい?食材の色の変化?鍋の焦げ付き具合?それとも俺の精神状態?慎重に弱火にしすぎた結果、野菜がいつまでも生のままとか、逆に火を強くしすぎて「燃えてる!?料理が発火した!?」みたいな悲劇が発生する。そして、どんなに頑張っても炒めた玉ねぎはレストランみたいな黄金色にならない。最終的に「まあ…茶色になったからいいか」と妥協するのが通例。
さらに、自炊界最大の悪夢、後片付け。料理が完成した瞬間は「俺、今日も頑張ったな…」と自己満足に浸るのだが、周りを見渡せばそこには油まみれのフライパン、粉まみれのシンク、そして「俺、何した?」と思うほど散乱した調理器具。皿洗いを放置すると、「皿の塔」が築かれ、それを見た瞬間に「もうダメだ…」と戦意喪失。結果、翌日また「今日こそ洗おう!」と誓うが、その誓いは数時間後に破られる運命にある。
しかし、そんな地獄のような日々を乗り越え、自炊に成功した日の達成感は異常。「俺は料理をしたんだ!」という謎の誇りが芽生え、たった一品作っただけで「これはレストラン開けるな」とか思ってしまう。そして、その勢いで翌日も挑戦するが、「昨日は偶然うまくいっただけだった…」と現実に打ちのめされるのが自炊の流儀。
結論:自炊は壮絶なる戦い。だが、たまに奇跡的に美味しくできる時の喜びは何物にも代えがたい。ただし、それに味をしめて翌日調子に乗ると、悲劇が待っている。そして、その傍らには、俺をいつでも迎え入れてくれるウーバーイーツのアプリがあるのであった。
さあ、今日の君の晩飯は?(もうウーバーイーツの誘惑に負ける未来が見えている)
