今週の日経平均株価は、二週連続して大幅下落となったことを受け、反発局面が見られるものと思われたが、史上最高値から一気に26%下落し、一時下落局面入りした。

内田日銀副総裁が、火消し発言を行ったことから大きく反発し小康を得て35015円で週を終えているが、市場の地合いは決して良いとは言えない。

来週も、市場は不安を抱えていることから33800円~35500円の展開が予想される。

 

日銀の罪は重い

今回の日本株急落の原因は、植田日銀総裁が金利を引き上げたことにあることは明らかであると共に、次回以降も金利引き上げがあることを示唆したことが追い打ちをかけたのである。

国債買い入れの減額は予定されていたが、金利の引き上げは想定外であり、円高を惹起したことは間違いの無いところである。

20円幅に上る円高は、市場の想定を大きく超えており、日本株のみ大きく下落させることとなったのである。

植田日銀総裁は大いに反省するべきである。

 

政府筋は猛省を

また、今回の金利引き上げは、政府筋が日銀をして行わせたことであると市場筋は受け止めており、日銀の独立性が穢されていると受け止めている。

アベノミクスにおいて、安倍元総理と黒田日銀総裁の蜜月ぶりが発端となり今回の大幅円安を惹起したことは明らかであり、その結果苦しんでいるのである。

今回も、政府筋が日銀をして金利を引き上げさせたと市場筋は受け止めており、茂木幹事長を筆頭に政府筋に猛省を促したい。