今週の日経平均株価は、小幅高で寄り付き39000円を目指す動きで始まったが、米国株の軟調に恐れを為し38000円を割り込む急落を見せる有り様となった。

さすがに下げ過ぎとの見方から反発に転じ、辛うじて38500円レベルを目指す動きを見せ38487円で週を終えた。

来週は6月相場入りとなるが、二日新甫ということもあり、38300円~39300円の乱高下となりそうである。

 

財務省の手先に使われた日銀

我が国の債券市場では、内田日銀副総裁の発言に反応を見せ、1.0%に乗ったばかりの10年物国債金利がジリジリと上昇し一気に1.10%に乗せてしまったのである。

イエレン米財務長官の度重なる発言に直面し、為替介入が封じ手となったことから、日銀をして金利上昇のシナリオを描きたいと財務省が考えたのであろう。

一気に盛り上がったものの、良く考えればそうたやすく金利が変動する訳は無いと市場は気が付いたのである。

こうなると、円安が再燃することへの警戒が必要であろう。

 

下野せざるを得ない自民党

自民党の裏金問題は、公明党と日本維新の会の協力を得て、今国会で法改正を行い通過することとなったようである。

しかし、その中味は政策活動費について見ても、10年後に公開する条件がついただけで透明性は全く確保されていないのである。

国民は、この結果に満足する筈もなく、次回の総選挙において自民党に鉄槌を下すに違いないのである。

この様な結果となったことが、我が国の政治に変化を生じさせる過程であると考え、諒とするしか無いようである。