新年営業初日、常連T様からお電話があり、「あけまして~」の挨拶も程々に、発せられた言葉は、
「やられちゃったよ、店長
」と、、、
理由を尋ねると、今話題らしいワンレングスアイアンを数ヵ月待って買ってみたが、全然ダメで、謳い文句に騙されたと、、、

シングルレングスと言えば、B.デシャンボーが使用していたEDEL GOLFを皮切りに、彼が移籍したCOBRAなどでも製作・販売され、一時期チラッと話題になったアイアン

EDELのシングルレングスが発売された当時、自分も作り、しばらく使っていて、良かった覚えがある

しかし、T様はコイツはヒドイと肩を落とす、、、、
何故か
それは、今回買ってしまったモデルは非常に造りが良くないし、出来合いのワンスペックしか用意されていないから
まずね、ヘッド、
超古い感じの初心者向けアイアン形状にすぐに傷がつくような仕上げ
T様は1ラウンドしか使用していないとの事だったが、他のクラブと擦れてこんな感じに

使い込めば馴染んで来るかとは思うけどね、まあちょっとないかなと、、、、
仕上げも粗削りな風合いを出しているのかもしれないが、個人的には雑にしか見えない

まあ100歩譲ってヘッドはイイとして、問題なのはシャフト
50g台でブニャブニャのコシが無いシャフト、、、、
このシャフトが合う方もいるだろうが、レディース並みに軽く、軟らかい仕様なので、ドライバーでHS40m/sくらいの方が振るにしても、アンダースペック過ぎるかなと

じゃあ、昔作ったEDELのワンレングスアイアンは何故良かったのか
それは、ちゃんとフィッティングが出来て、細かいオーダーが1本から出来たから
自分は5-8を7番アイアンの長さ、9/Pは9番の長さで組んで、長い番手はやさしく、ショートアイアンは飛び過ぎを抑えるように組んだ覚えが
もちろん、シャフトの重量やフレックスも選べた

このブログを振り返って探してみたら、2017年に同じことを書いており、コブラみたいな出来合い吊るしのワンレングスアイアンはオススメしないとしてあったので、自分の考えがぶれてなくて良かったなと
当時、フィッティングをして何十セットか作ったが、全部同じ長さにした方は確か0だったかと
やはり、ショートアイアン、特にPWとかが7とか8番の長さだと違和感の塊で、それに慣れる必要が出てきてしまう
そしてもちろんシャフトの重さ・硬さが合っていないと、気持ち良く振れないでしょ
工房からしたら、そんなのあり得ないクラブだよね
とまあ、メリットは全番手同じ感じで振れる、という事くらいで、デメリットが多いのが吊るしのシングルレングス、
だからオススメはしない
番手毎に長さが違うアイアンで今までやってきているので、それがそれが問題になる事はあまりないからね
T様も「ちゃんと店長に聞いてからにすれば良かった
高い勉強代払っちゃったな
」とおっしゃってました
EDELのワンレングスアイアンが話題になってから、もう9年近く経つので、当時をご存じない方も多いだろうからしょうがないけど、今のゼロトルク同様、流行りは名を変え品を変えグルグル回ってくるので、急に話題になったようなものは、詳しいお店や信頼できるフィッター・クラフトマンに聞いてみる事をオススメする
T様は買ってしまったが、昨年末から何人かに「これどう
」と聞かれたので、当店のスタンスをここにハッキリと書いておきます
もちろん、コレをイイと思っている方もいらっしゃるはずなので、そちらの方とは考え方の相違があるだけですので悪しからず