完璧主義者 | ナベちゃんの徒然草

ナベちゃんの徒然草

還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

古今東西、数多くの映画監督がいらっしゃいますが、私が好き・・・というより尊敬する方の一人である


 ウィリアム・ワイラー 氏

  ( William Wyier


今日・7月27日は、彼の命日にあたります。


1902年にユダヤ系の両親の間にフランス・アルザスで生まれたワイラー氏は、遠縁にあたるユニバーサル・スタジオの社長を頼って18歳で渡米。 同社の社員として働き始めます。


ニューヨークの本社からハリウッドに移り、小道具係から配役係、そして助監督と堅実にキャリアを積んだ彼は1925年、遂に監督へと昇進します。


           ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草-W・ワイラー


パン・フォーカスという新しいカメラ技術を導入して、ワンカットを長く通しで演出する技法は、観客や批評家達の高い評価を受け、『嵐が丘』(1939年)、『ローマの休日』(1953年)、『大いなる西部』(1958年)、『コレクター』(1965年)、『おしゃれ泥棒』(1966年)等々・・・1981年7月26日、心臓麻痺により79歳で亡くなるまで、数多くの名作を残し、通算3回のアカデミー監督賞受賞・ノミネート12回という金字塔を打ち立てたワイラー監督。


完璧主義者で、ニコニコ微笑みながら「もう一度やってみよう」と何度もカメラ・リハを繰り返し、〝Ninety take Wyler〟(90回撮りのワイラー)と呼ばれて俳優・スタッフから怖れられ、時には衝突もあったそうですが、チャールトン・ヘストン、オードリー・ヘプバーン、バーブラ・ストライサンド等々、数多くのオスカー俳優を育てた手腕はまさに超一流。


そんなワイラー監督の作品で、かつ私が今まで観た全ての映画の中で確実にベスト3に入る名作といえば、『ベン・ハー』(BEN-HUR 1959年)です。


途中〝intermission〟(休憩)が入る程の、4時間近い超大作。 

イエス・キリストをストーリーに織り交ぜた一大スペクタクル映画は、製作からちょうど半世紀経った今観ても、そして何度観ても感動します。


圧巻は何といっても、あの〝戦闘馬車レース〟シーンですょネ。

CG技術などない時代、よくぞ実写でこんな映像が撮影できたものです。(



何度観たのか数え切れない作品ですが、ワイラー氏の命日である今夜・・・今一度この超大作を、じっくりと味わいたいものです。笑3



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