行くインド旅日記〜第5便〜 | 我膳導オフィシャルブログ「行く我が道」Powered by Ameba

行くインド旅日記〜第5便〜

旅も終わりに近づいてきました。

沈没していたハンピを僕はようやく出ました。

計10泊11日でしたね。

30日間のインド旅の3分の1をハンピで過ごした事になりました。

それぐらい居心地がよくて、人が良くて、空気が良くて、岩だらけの風景も美しくて。
出会った日本人たちや、宿のマースさんや、お手伝いのお姉さんもよくて。

去る時は少し泣きそうになるのを我慢したぐらいです。

いつも水やコーラを買っていた、僕や日本人を見ると「ジャパニーズ!」って声かけてくれるおっちゃんや、その向かいの売店の兄ちゃん。よく行ってたレストランの若造。

僕がバックパックを背負ってバススタンドへと向かう時に見つけてくれて握手と共に「see you!!」ってみんな言ってくれて。

それがとっても純粋だったんですよね。

その「see you!!」が。素直というか。

だからこっちも素直に「see you」って言えたし。

ハンピ本当に素敵な所です。

本当に機会があれば是非。なるべく早めに。

と、いうのもハンピ村の中にあるレストランやゲストハウスが閉鎖される可能性もあるみたいで。
実際に数ヶ月前には2ヶ月程閉鎖されていた様です。政府の命令で。今は政府側と裁判で戦いながら営業しているそうな。

と、なると泊まるのは遺跡の中ではなくて、外の街になる訳ですから。

早めに行く事をオススメします!(笑)

さて。ハンピを出て次の目的地なんですが、、、葛藤がありました。

最初は南へ下って行こうかと思っていたのですが、自分の中で何故ここに行くのか?という理由が見つからず。

「あ!ここ行ってみたい!」と思う所に行こう。

と、ハンピにいる数日間で毎日パラパラと地球の歩き方という王道ガイドブックを眺めていたら、1つの文章にひっかかり、そこへ向かう事に。

と、いう事でハンピを出た僕は深夜バスにてゴアへと行き、そのまま空港へとローカルバスを乗り継いで、空路でデリーへと向かいました。

そしてデリーで彼と再会。


塁くん。
ハンピで大変お世話になった彼も次の中継地点としてデリーにいたので再会。
数日ぶりの(笑)
ちなみに彼は世界3周目。
来年の3月まで旅を続けるそうです!
気をつけて良い旅を!!
帰ってきたら東京で飲みましょう!!

そして泊まったのは

インドで有名な日本人宿。プリーという街から始まったサンタナのデリー支店へと。

話は逸れるけど、今年の1月に崖っぷちウォリアーズに書かせて頂いた「ゼッタイ、幸せになってやる!」の舞台となっていたシェアハウスは「サンタナ」って名前。ここから頂きました。
シェアハウスのオーナーが旅好きのバックパッカーという設定だったのでね。

宿の中にコモンルームっていう泊まってる人だったら誰でもいれるスペースがあるのだけど、みーんなダラダラ寝転んだり、テレビ見たり、パソコンいじったり、世間話したり。
あれってバックパッカーならではだと思った。
4泊5日とか短期間で旅する人はあんなダラダラしてる暇ないもの。
ちょっとした、カオスで面白かった。

そしてデリーではミュージカルを観に。


なんかもう日本でいう劇場っていうイメージとは全然違うくて。
どちらかと言えばテーマパーク。
外にはちょっとした遊具があったり。



入り口も豪華で。


そして中にはフードコートみたいのがあってね。



で色んなインドの土地の名前が書いてあって、何だろう?と見ていたらその土地の名物料理やお土産が買えるというシステム。
見ているだけでも本当に楽しかった。

で、本編も面白く。
ヒンドゥー語でのセリフだから言っている事は一切わからないのだけど、悪者はわかりやすく悪者を演じてくれるし、ヒーロー、ヒロイン、お笑いキャラ、それぞれがわかりやすく芝居していたから言葉が通じなくても全然楽しめました。
ダンスもこれでもかっ!ってぐらいあってね。
日本人の様に繊細に振りを合わせたりとかというのは無くて。踊ってても割と揃ってないのだけど、勢いとかインド独特の振り付けでそんな事は全然気にならずに楽しんで見れました。
圧巻だったのは最後。
エンディングダンスでダンサーの何人かが客席で踊ってるとお客さんが、自らそこに行って一緒に踊ってる。
やっぱりインド人って素直だなぁーって思いました。楽しいから踊る。笑う。騒ぐ。
日本人にはないなぁ。
ワハハみたいに無理やり客席から舞台に上げていじるってのはあるけど。
純粋に楽しんでいる姿に少しだけ涙がこぼれた瞬間でした。
あと、映像を沢山使ってるのだけど、色使いがインドらしく華やかでそれだけでも楽しめた。


劇場の外の壁。


劇場。

デリーに再び戻ってきて、相変わらずデリーはしつこいし、うるさいし、息を吸いたくなくなる程空気悪いし。もう本当に好きじゃないんだけど、でも、なんとなく最初の頃よりもインドが少しだね、わかった気がして楽なのはハンピのおかげかな。
ハンピ行かなかったらインド嫌いなまま終わっていたかもしれない。
ハンピ行って本当によかった。

さて。
デリーを再び出発して少しだけ北上。
深夜バスにて。

デリー名物の日本語ペラペラおじさんの所に行ってチケット聞いたら、何故か国営バスよりも、安い値段で買えたので即決。
で、言われた時間にピックアップの場所へ行くと、なんとほぼ時間通りにピックアップが来た!!!
そしてピックアップしに来た兄ちゃんに着いていくと途中で「ちょっと待ってくれ」というので止まる。兄ちゃんが向かった先は


誰かと話している。よーく見てみると、、、


ガラスがバリバリに割れてる。
どうやら気になって、何があったんだ?っていうただの野次馬だった模様。
そしてまた再び歩くと「1分待ってくれ」。
どこかの店になにやら買いに行く兄ちゃん。
5分後に戻ってきた時にはマンゴーアイスをくわえて戻ってきました。
相変わらず自由だな。
で、バスが来る場所に着いたらしく、アイスをペロペロしながら「ここで待ってくれ」というので、待つ事1時間。
ムンバイで2時間待たされて結局バス来ない事を知らされる事件を思い出したけど、1時間後に結局乗れました。
よかったよかった。(心が寛容になってきている?)

そしてバスで次の目的地へ。
今回のバスは、、、


一階席が普通のシートで、二階部分が寝転べるスリーピング。
僕はもちろん安い方の普通シート。
これがまた、、、前の人が全開で倒してきましたね。もう、足が身動き出来ない状態。
少し目を閉じた隙に全開まで倒し、本当に目の前に前の席の人の頭がある状態。
最初は「もうインドったらー。相変わらずなんだからー」と思っていたが足動かせないし、痛いし、そんな状態の中で更に倒そうとしてくるもんだから「HEY!HEY!HEY!!!!!!ウェイクアップ!シートウェイクアップ!!!」って合ってるかどうかわからない英語で座席バンバン叩きながら言ったら「ああ。。。」みたいな感じで少し起こす。
で、気づいたらまた倒してる。またHEY!HEY!HEY!。「ああ。。。」の繰り返し。
こんな攻防していたら眠れる訳もなく。
おまけにやっと寝れそうだって頃に起こされて「お前あっちのバスに移動しろ!」と言われてバスとバスの間で住民の大移動が行われ。


僕は後ろのバスから前のバスへ。
…ってか、ダイレクトで目的地行くんじゃないかったの?
なんて思いながら朝7時。
次の目的地「リシケシ」へと到着したのでありました!

「ビートルズが修行した街」

という一文が気になって来たのでありました。

第5便はこの辺りで。


夕日とガンジス川。
綺麗です。