行くインド旅日記〜第4便〜
僕は今、ハンピという村にいます。
第1便〜3便までの日々とは違い、平穏な日々を過ごしています。
「旅」という事に関して、僕には憧れがありました。
それは「沈没」と呼ばれる日々の事。
色んな旅の本を読んでいるとその作者が沈没する日々が描かれていて何ともそこに憧れを抱いていました。
沈没というのは、思いがけず予定よりも1つの場所にずっといてしまった。
と、いうのが沈没です。
約3年前のタイ→ラオス→ベトナム→カンボジアの旅では、ここも違う。ここも違う。と、いった感じで沈没は出来ず、僕の憧れは叶う事はありませんでした。
が、今。
僕の憧れは叶おうとしています。
このハンピという地で。
最初は2.3日のつもりでしたが、すでに5日目。
そしてハンピを出発する日も決めていません。
当初、僕が立てた大まかな予定では、ガーッとインドを一周するつもりでしたが、もう無理です。
そんな予定は既に捨てました。
あの有名な観光地もあの有名な建物もたぶん見ずに終わります。
それでもいいと思えてます。
またインドに呼ばれる事があれば、きっとそこに行く事になるでしょう。
ただ、今回は縁が無かった。
それでいいと思ってます。
このハンピって村は、ものすごく穏やかでゆったりとした時間が流れています。
宿の前では犬や猫やニワトリやヤギや牛もお散歩してます。猿だってうようよいます。
そして日本人にも会いました。
1人は会社を辞めて旅を。
1人は2年働いて1年旅するという生活を続ける一個下の青年。彼は来年3月まで旅。
1人は大学を休学して1年旅。
1人は5ヶ月の女性1人旅。
色んな人がいて、色んな人生があります。
世界は広い。面白い。出会えてよかった。
そんな、このハンピから一生抜け出せないんじゃないか。
そんな気分です。
現実にはもちろんそのうちハンピを発つ日が来ますが。ものすごく近い未来に。
このままハンピだけでインド旅を終えてもいいと思えるほどの居心地の良さです。
完全に沈没しかけている。…いや、沈没している僕です。
いつ、ハンピを発つ事が出来るんでしょうか?
いつかハンピを発つ事が出来た時、第5便を書こうかと思います。
では。また。
ハンピの風景たち。
すると宿のお手伝いさんのお姉さんが話しかけてきてくれつたない英語で会話。
「あんた本当に英語出来ないわね!」とか言われながら。沈黙もなんだかハンピの空気に溶け込んで気持ちよい。でも話の途中で、、、
南インド名物のドーサを朝食に食べながら、川を眺める。
像も川で水浴び。