行く旅便り 第5便 | 我膳導オフィシャルブログ「行く我が道」Powered by Ameba

行く旅便り 第5便

日本は暑いですか??
こちらも暑いです。

日本にいる方とメールなり、ラインなりでやり取りしていると必ず「こっちもそっちに負けないぐらい暑いです。」という文章が入ってます。

お互い熱中症等気をつけましょう。

さて。ニャチャンです。

ベトナムが誇るビーチリゾート。



何故か街中ロシア人。
そしてロシア語の看板。
ベトナム語、英語、ロシア語の飛び交う町でした。

海辺は騒がしくなくゆったりとした時間が流れます。

ビーチ沿いの屋根のついたベンチに寝そべり、本を読んだり、昼寝したり、海に入りたくなれば、パンツ一丁になり(水着持ってないので)泳ぎました。

そんなゆったりとした時間。
ベンチの向かい側では地元のおばちゃんが寝転んでたり、談笑してたり。



(日陰のベンチで寝転ぶおばちゃん)

そんな中、一カ所だけ遊びに行ったところがあります。

「泥温泉」

日本人ですから。
温泉好きですから。

町から少し離れている為、バイクタクシーで行くことに。

バイクタクシーのおっちゃんと交渉していたら片道70000万ドン(約350円)だったのが、「GO,BACK…8!!!」なんと往復で80000ドン(約400円)に。

OK!!!

といって、バイクに飛び乗りました。
しかし、僕はどのぐらい遠いのか、いくらぐらいが相場なのか?全く知りません。

でも、それはバイクタクシーのおじさんも同じだった様で。

止まっては道を聞き、また止まっては、また道を聞き…

いつの間にかバイクは舗装されていない砂利道に入り、道はどんどん細くなっていき、バイク一台がやっと通れるぐらいの橋をゆっくり慎重に走っていく。

車では絶対来れない秘境にある泥温泉……という訳ではないのです。

案の定着いたらば、駐車場にはタクシーや、観光バスがうじゃうじゃ。
おじさんが道を知らなかっただけなのですが………

着いた途端におじさんが

「勘弁してくれ。帰りはタクシーで帰ってくれ。頼むから。」

わかったわかったと言い、じゃあ半分だから40000万ドンだね。と渡そうとすると……

「ノー!!!50000万ドン!ダッテ、アンナミチヲ、イノチガケデ、ハシッテキタダヨ(というような事をたぶん言っている
)」

それに対して僕は
「NO!!!!ダメー!!!!道を知らないあなたが悪いんだよ!バイクタクシーでしょ!道をもっと勉強しなさい!!!」

シュンとして帰っていくおじさん。

そんなおじさんの背中を見送りながら入った泥温泉は、なんだか一回経験すれば充分だな。といった感じだったのですが、帰りのタクシー。

料金なんと120000万ドン(約600円)。
往復タクシーだったら千円以上かかってた事を知り、あんなに安く行ってくれたおじさんに感謝しつつ、心の中で謝りつつ。



(贅沢に魚介類)

のんびりできたニャチャンを離れ、次に向かったのがダラット。

ダラットは避暑地だけあって、夕方ともなると半袖で寒いぐらい涼しい所でありました。
ちなみにラオスとの国境でお会いし、食事の約束をするもお会い出来なかった方が住んでるのもダラットですが、夏休みで帰国しております。



(クレイジーハウス。僕にはあまりクレイジーに思えずなんだか物足りなかった)

ダラットは、とても過ごしやすく、静かで、でも賑やかで、すごく見所がある町ではないですが、ゆったり出来る空気を持った町でした。



(湖で釣りするおじちゃんたちを眺めながらボーッとしたり)

二泊し、次の町、ホーチミンへ。

三年前にも訪れているホーチミン。

やはりベトナムでは、いやアジアの中でも抜群に大都会の様相のホーチミン。

デタム通りにとった宿では夜中の2時、3時を越えても人々の賑やかな声と激しい音楽が響いてます。
観光客ばかりだったら嫌になっちゃうけど、そこにベトナム人も普通に飲んでたりするから楽しいんだよなぁ。



(我慢しきれず。日本食。焼き鳥丼)

そしてホーチミンでは「スイティエン公園」を再訪。
ローカルバスにて6000ドン。約35円。

相変わらずのスケール。




前回プールに入らなかったことを少し後悔したので、今回は1人でプールでキャッキャッしてました。




そして帰りのバスの中。
バス左側に座り、右側にバックを置いていた僕。
すると突然、僕のバックを僕に向かって投げつけてくるベトナム人のおじさん。
その後、僕に身体をおしつけ何やら怒鳴っています。
まるで僕に喧嘩を売っているか様に。
僕も怒りが頂点に達し、怒鳴り返します。
身体を押し付けてきていた、おじさんはバスが止まるとこっちに向かって怒鳴りながら降りていきました。

そして再びバスが走りだした数秒後。

僕はバスの中で1人怒り狂った様に叫びだします。

僕のサイフが無くなっていました。

チェーン付きのサイフ。
あの怒鳴りながら身体を押し付けてきてた時に、無理矢理チェーンを引きちぎりサイフを奪っていきました。

ストーップ!!!!!!

バスを止めて追いかけようと僕はします。

しかも言葉が通じない為、バスのスタッフも乗客も何が起こったかわからないのか、バスは停まらず。

500000ドンと、日本円5000円と、150ドル、クレジットカード、キャッシュカードが入ってました。

バスのスタッフが話しかけてきてくれ、この日本人がさっきのおじさんにサイフを取られた、とわかった時、そのベトナム人スタッフはとてもとても悲しい顔をしてため息をつきました。
他の乗客も同情してくれ、「何も出来ないけど元気だしてくれ」と励ましてくれました。

やはり泥棒を許せないというのは同じ気持ちの様です。
このバススタッフや乗客のこれがなければ、僕はベトナムをベトナム人を恨んでいたと思います。
少し気持ちが軽くなった様に思いました。

それに油断した僕が悪いのです。

そして何とも情けないのはスイティエン公園に来てるほかの日本人たちが皆、タクシーを使って来ているのを見て
「ローカルバスで来れば35円で来れるのに~。」
なんて調子乗ってTwitterで呟いた直後に、そのローカルバスでサイフをスラれる…という。

嗚呼、情けない。

しかし、幸いだったのは、パスポートはホテルにあるという事と、宿のバックの中に
に予備のキャッシュカードがある。
という事。

クレジットカード会社と銀行に連絡をし、停止をしてもらい、宿に戻り、キャッシュカードでお金を引き出そうとした所……

僕の勘違いでそのキャッシュカードは海外で使えないものでした…。

お金を引き出す方法もなく、手持ちのお金もなく…僕はベトナムという異国で、無一文になったのでした…………。





続きはまた後日。
ま、こうやって便りを書いてますから。
なんとか元気でやっておりますので、そこはご安心を。