ヒデキのアルバム『限りない明日をみつめて』

1980年4月の日生劇場でのリサイタルの2枚組ライブ盤。

今日はその中の「ヒムナル」という曲に泣きました。

 

さし出す この手に 君の熱い手を重ね

言葉などいらない

目を閉じてごらん ホラ

俺には感じる君の熱い鼓動が

確かに聞こえる

こうして目を閉じても

 

 

*誰だって一人きり

そんなことは知っている

誰だって孤独だよ

だから何だと言うのだ

この胸のこの汗をまぶたに刻んでおけ

年老いてゆく魂の青春のあざとして*

 

 

もしもこの歌を唄えなくなったなら

静かに振り向く 

その時は唄っておくれ

俺は走るよ 君の夢を背負って

背中だけ見つめて

ゆっくりついておいで

 

* リフレイン

 

作詞 宗方仁  作曲 羽田健太郎

 

25歳の西城秀樹の素晴らしい歌声

青年らしい清々しさ。

 

なぜ泣ける?

歌詞が。

 

汗を流して歌う姿をまぶたに刻んでおけと言う

いつまでも消えない「青春の痣」として

ヒデキのコンサートを体験した人にとっては、ヒデキの姿はまさしく「青春の痣」でしょう。

今も消えない心の痣。

悪い意味の痣ではなく、刻印のようなもの。

 

俺は走るよ 君の夢を背負って

背中だけ見つめて

ゆっくりついておいで

 

西城秀樹のファンへの覚悟が潔い。

あの声で「ゆっくりついておいで」なんて言われると、泣けます。

 

羽田健太郎さんのピアノが優しいメロディーで心に沁みます。

 

初めて聞いた時に衝撃的だったのは

誰だって一人きり

そんなことは知っている

誰だって孤独だよ

だから何だというのだ

 

こんな風な歌詞は聞いたことがなかった。爽快ささえ感じる。そして、泣けるの。

 

このアルバムは好きな曲がたくさん。

 

ミュージック

夕暮れの図書館

あの星をつかめ

C'est La Vie

プラスティック・レディー

傷だらけのローラ(フランス語バージョン)

What I Did For Love

 

そして、やっぱり 声。声が好き。

 

構成 浅利慶太

音楽監督 編曲 指揮 羽田健太郎

 

お二人ともお亡くなりになってしまいましたが、ほんとに素晴らしい!