北京オリンピック

羽生選手の戦いぶりを見ていて、改めてすごい青年だなあと思いました。

 

SPで不運なアクシデントに見舞われ、どんなにか悔しかったことか。

右足首のケガに苦しめられて感覚のない状態で滑っていたとか・・・

週刊誌にいろいろと書かれたときには嫌になって「どうして僕は生きているのかな?」と落ち込んだこともあったとか。

 

様々な苦難を乗り越え乗り越え、、4年間、死に物狂いで練習してきた4A。

成功して降りることはまだできなかったけれど、史上初4Aと認定されて素晴らしい足跡を残しました。

羽生選手の演技は、場の空気を変えてしまうように感じます。場内の注目を一身に集めて、場を支配してしまう。一挙手一投足が美しくて、唯一無二のスケーターだと思います。

どうしてあんなに純粋で美しいのかな?

精神の美しさが身体に行き渡って、体中から発散しているよう!

もちろん、そんな精神論じゃなくて、毎日毎日の血のにじむようなたゆまぬ努力が作りあげた芸術作品なのでしょう。

失敗して転んでも美しくて、世界中を感動させるなんて!

 

ユーミンのコメントにも感動しました。

 

「羽生選手の演技に涙がぼろぼろ止まらなかった。

倒れても、倒れても、崩れない強靭な美が、日本人を、人類を支えているんだと、確かに思えた。メダリスト達以上に、私にとって価値あるものだった。」

 

私にとってもそうでした。心から共感したので、記録しておきます。

 

27歳の青年の一途な生き方に感動させられています。

 

羽生選手から、28歳の青年西城秀樹を思います。

1曲1曲をいつも精一杯の力で歌うヒデキ。

高熱を出しながら倒れるまで歌い続けたヒデキ。

球場ライブでへとへとになりながらも歌い踊るヒデキ。

雷鳴とどろく雨の球場で、感電も恐れずに神々しく歌い上げるヒデキ。

青年の一途さが神がかった美を作りあげるのでしょうか。

 

ちょっと前にツイッターにヒデキのコンサートの音源をあげてくれた人がいました。

どんどん流れていってしまうツイッターですが、歌詞を急いでメモしました。

「メッセージ」という曲で、28歳の1月末から3月初めまで40日以上入院した後のコンサートのようでした。

「低髄液圧症候群」という難しい名前の頭痛や吐き気などが続く大変な病気で、実際には退院後も病院から仕事に通っていたとか。

「のど元過ぎれば」という新聞に連載したコラムにも書いていたのでご存知の方も多いと思いますが、事務所も独立したばかりで、どんなにか苦しかったろうと思います。

生きるのが辛いって思ったのでしょう。

入院中の気持ちを詞にした曲が、「メッセージ」

よく聞き取れない部分もあったのですが、書き写します。

 

窓の外は雪景色

(聞き取れない部分)

日暮れの空あおげば、巡る巡る思い出

生きることが辛いとか、苦しいなんていうことは

雪をとかす春風に乗せてどこかへ飛ばそう

どんなに瞳こらしたら明日が見える?

雪がとけるその日まで僕は歌い続ける

 

曲紹介のとても沈んだ声からも、心細かった気持ちが伝わるようでした。

でも、なんと前向きな歌詞なんでしょう!

こんな風に考えながら自分を励まして、必死に乗り越えようとしていたのでしょうね。

28歳の若さで、こんな苦難を乗り越えようと必死になって生きていたんだなあと思うと

泣けてきます。

 

この後ヒデキは踏ん張って、鳳蘭さんと共演のミュージカルで好評を得たり、香港やシンガポールでのコンサートを成功させたりして、自分の事務所を軌道に乗せていくんですね。

 

青年の力ってすごいなあ。

何かを一途に目指している青年の力って、すごいなあ!

 

羽生選手と西城秀樹、私にとってはスペシャルな2人の青年です!