2021年が終わろうとしています。

今年は私にとって記念すべき年になりました。

11月に、歌集を自費出版したんです。

 

中学生の頃から詩や短歌や俳句が好きで、高校生になると古典の万葉集や百人一首に魅かれました。大学も文学部国文学科、卒論は和泉式部の和歌。

同人誌のメンバーになって、詩や短歌を発表したり。

就職してからは県内の歌人クラブに加入して、1年に10首ずつ細々ながら短歌を作り続けてきました。(仕事が忙しくて、結婚してからは家庭と仕事の両立が大変で、じっくり取り組んでいる時間がなかったのですが、歌人クラブで年刊歌集を作るために一人10首は提出しなければならず、四苦八苦しながら提出していました。)

 

昨年、歌人クラブ主催の県の短歌大会で入賞したのを機に、これまでの作品を1冊にまとめてみたのでした。短歌だけでなく詩なども組み入れて、自分の創作の歩みがわかるように年代順に編集。亡くなった両親の思い出なども入れてみました。

表紙のデザインなども色々と楽しみながら作ってみました。町の印刷屋さんが懇意にしている方なのでいろいろと相談にのっててもらいながら、年の初めから11月までかけて、ようやく完成しました。

 

友人や親せきなどに配り、県内の尊敬する詩人の方にも身の程知らずにも謹呈したりして。

 

そして、今日、その方からお手紙をいただいたんです。

読んでいただけるだけでもと思っていたので、驚いて封を切りました。

便せん6枚にも及ぶ書評。短歌や詩を取りあげて具体的に評を書いてくださっていました。

こういう具体的な評って、ありがたいなあと思います。創作したもののどこがどうなのか、いいもよくないもどちらにしても具体的に指摘していただけるのは嬉しいことです。

 

何よりもうれしかったのは、ひそかに自信作と思っていた詩を取りあげてくださって、最も心に残ったと書いてくださっていることでした。

読んだとき、うれしくて震えました。

わかってくれる人がいる、という喜び、尊敬する方に評価される喜び!

 

素人の作品なのに、こんなに丁寧なお返事をいただけて、うれしいなあ!

益々その方を好きになりました。

 

今年の秋からお習いしている短歌の先生は、「ほんとに個人的な作品集で・・・」と言った私に

「歌集なんて、皆、個人的なものです。それでいいんです。」とおっしゃいました。

これも、目から鱗の一言でした。

 

書評をくださった方は、90歳代で現役でお仕事もなさっています。

「あなたはまだまだ若くてうらやましい。これからです。」という言葉にも励まされました。

人生100年時代とか。

まだまだこれからと思って、精進したいと思ったことでした。

新たな創作意欲がわいた2021年の年末です。

 

 

 

山形音と光のファンタジア会場のイルミネ―ション

音楽と共に色などが変化します。