やむをえない、とは言いながらそのまま勤め続ける選択肢もありながら早期退職を選んだことから、仕事もないアメリカで、当時はまだ小学生と中学生だった子供達と家族をどうやって養っていくか、とことん悩みました。いや、悩んだというよりも考えました。
その時に、サラリーマン一筋だった私にとって目からうろこ、いろいろな意味で大きな考え方の変化を促してくれたのは何冊かの本たちでした。
その一つは、有名なロバート・キヨサキの「金持ち父さん・貧乏父さん」シリーズ。

この本は衝撃的でした。 特に「自宅は資産ではなく、負債だ!」という言葉にはショックを受け、資産と負債の定義が、「お金を生み出してくれるものが『資産』で、お金が出てゆくものが『負債』だ」という言葉には深く納得したものでした。
この定義に照らせば、「自宅」や「自家用車」、ましてや「別荘」などは「負債」以外の何者でもない、ということになりますから、以降の生活でこの考え方は非常に役に立ちました。
そして、もう一冊刺激を受けたのが橘玲の「お金持ちになれる『黄金の羽』の拾い方」という本。
こちらも、それまで漠然としか考えてこなかった(というよりサラリーマンだと考える必要がなかった)さまざまな世の中の仕組みとお金に関する物の見方についていろいろと考えさせられ、その多くにこれまた納得したものでした。
この「黄金の羽」の冒頭に、お金持ちの方程式があり、
資産形成=(収入ー支出)+資産x運用利回り
というのがそれですが、個人の資産形成はすべてこの式の中に集約されています。
考えて見れば当たり前のことですが、資産を貯めるにはこの計算結果がプラスであればいいし、理想的にはこれら二項、つまり(収入ー支出)と(資産x運用利回り)の双方をプラスにすればいいだけ、いたって単純です。
これさえ出来れば、誰でも「確実」に資産形成ができますよね。
もし資産運用成績がマイナスだとしても、(収入ー支出)>ー(資産x運用利回り)であればOKだし、逆に収入よりも支出が多くてもー(収入ー支出)<(資産x運用利回り)であればOK,ということです。
これも分かっていながらなかなか出来ないことの一つですが、これを分かってやっているのと知らずに生活しているのでは、やはり大きく違ってくることも確かです。
そしてもう一つ、これも大きな影響を受けたのが
「複利を味方につけること! 絶対に『敵』に回してはいけない。」
という考え方。 「複利」というのは、利息を受け取る側であれば非常に大きな力になるけれど、利息を払う側になるときは相当に注意しなければいけない。カードローンとかリボルビング払いとかでこの『複利』を敵にすることは絶対にやってはいけない、ということ。
それでも普通の人は、「負債」である自宅を、敵に回してはいけないローンを借りて購入し、そのローン支払いにほぼ一生を縛られる、という愚を犯している、というような考え方、これも新鮮でした。
たまたま図書館に行ったら、この2002年に出た「黄金の羽の拾い方」の2015版が置いてあったので借りて読んで見ました。

読んで見ると、今読んでもいろいろと考えさせられます。
しかし、これらの本たちのお陰でアメリカに戻ってからの10年間、なんとか家計を維持しつつ、今やっと日本に帰ってきてリタイヤ生活が出来ていることは確か。
そう考えると、「だれでも確実に」と言うためには「知識は力」ということを理解することは最低限必要なようです。
で、結果的にお金持ちになれたか、って?
分かっていても、実行できない、と言うのが人間の常のようですので、そこのところはお察しください(笑)
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