焼き肉と一緒に野菜も炒めますね
その野菜に火を通しているとね 思い出すようになっちゃったことがひとつ。
それは 去年の夏の出来事でした

うちは夫婦共稼ぎで 下の小学3年の娘は学校後はまっすぐ帰宅せず
学童保育に通っています
仕事が終わり 5時すぎに親が迎えに行くスタイル
小学1年から3年まで預かっていただけるので 安心で助かるわけ
その学童クラブの夏のレクリエーションがありましてね
近くの大きな公園のバーベキュー設備を利用して
親子で「焼き肉」をやろう!というイベントですわ
肝心の「お肉」は保護者会でお金を出し合って買いまして
あと 飲み物やおにぎりなどは みな持参自由となりました


よく晴れた8月のある日曜日
現地集合
子どもたちは自転車で駆けつけたり

家族と車で来たりと
楽しみにしてたんでしょうな ニコニコ顔ですね
だいたい20人くらいの子どもたちがいます
ただ・・・残念なことに 親が参加できない家庭も少なからずあるわけですね
なぜかというと
この学童保育に入所させている家庭というのは
我が家のように自営業で夫婦で仕事していたり
さまざまな理由で 母子家庭や父子家庭となってしまい
親が仕事しなければいけない為 小さな子どもの面倒が見られないと
そして そんな家庭でも とりわけ多いのがシングルマザーの家庭ですね
そして当然 仕事がはいりゃあ日曜日だって休めない
代わりにレクに出てくれる人なんていませんもんね
いるなら子どもを預けませんし 入所が認められません
そんな状況ですから 参加も片親が多くて
男親で参加できたのは 私含めて4人だけでした
実際はもっと出られるはずなんですが
なんていうのか 男のダメなところと言うのか
そおいうとこ出たがらない人 多いですね・・・
何班かに別れて バーベキューのかまどに炭火をおこしました
私のグループに 奈々ちゃん(仮名)という2年生の女の子が
ご一緒してくれました 他にも何人かいますが この奈々ちゃん
とても小柄で可愛いかんじの抱っこしたくなる女の子でしたw

うちの娘が凶暴なだけにねww

「さあ焼くぞ!」 ここが男の見せ処と言わんばかりに

豪快に網の上に肉を投げつける!
とはいきませんが
楽しく賑やかに 焼き肉パーティーのスタート~!
ここで奈々ちゃん 小さなビニール袋を差し出しました
「ん?なんだ?」
「おじさん これ 野菜 焼いて」
「野菜??」
そのビニール袋の中には 細かく細かく刻まれた というかちぎられた
もやしやキャベツやにんじんが入っていました
しかも量が ほんの一握り程度
「・・・きみね 野菜たってウサギのエサじゃないんだからさあ・・・」
もう とにかく小さくなりすぎちゃって
しなびちゃってて
焼いてはみたものの 全部網目をとおって下に落ちちゃうわけw
鉄板も無いし・・・
「ああ こりゃダメだわ ワハハハ!全部落ちちゃうぞ」
奈々ちゃん とても悲しそうな顔になっちゃって
おじさん困った・・・
奈々ちゃんの親は 見あたりません
どうやら一人で参加なんですね
ここで アレ?と思いました
野菜 大人が用意したにしては小量すぎるし
奈々ちゃんが持ってきたおにぎりも 海苔も具も入っていない
塩むすびで こちらはとにかくでかい! でかくてゴツイのがひとつ
「奈々ちゃん この野菜って自分で用意してきたの?」
「ううん・・・ お兄ちゃん」
「え! お兄ちゃんかあ・・・おにぎりも?」
「うん」
「お母さんは?」
「・・・」
「よしよし待ってろ ホイル焼きにしてみよう」
わたしクラブの先生のとこに アルミホイルもらいに行き
そこで奈々ちゃんのこと ちょと聞いてみました
奈々ちゃんには ある理由で両親がいない事がわかり
叔母が兄弟を引き取って学校に行かせてると教えてくれました
奈々ちゃんにとって肉親は 中学1年生のお兄ちゃんだけ

今回だけでなく 弁当の時でもこのお兄ちゃんが タッパーにご飯を
つめて持たせてるというんです
お迎えも 自分が野球部終わりに寄って いっしょに帰るそうです
なぜ叔母さんがしないのか そこまでは聞けませんでした

とにかく妹思いで 優しいお兄ちゃんだと聞きました
今回のレクには部活の練習で参加できないと
妹が食べやすいように野菜を細かく細かくちぎってあげて
おにぎりも男子中学生の部活サイズ
ではあるが握ってくれたんでしょうなゴツゴツの硬い 塩むずび
その姿がなんかね 眼に浮かんでしまいましたね・・・
なんていうか 昭和なんですよ
でも 平成の今でも あるんですよ
戻ってきてホイル焼きで うまくいきました!
「うまいか? ^^」
「うん ^^」
「そっか・・・お兄ちゃん 好きか?」
「うん 大好き ^^」
「そっか ^^」
「・・・あダメだ 煙 目にしみて・・・おじさんちょと目痛いわ」


奈々ちゃんと一緒に食べて 肉も野菜もおいしくなった
調味料は塩こしょうだけじゃなかったんだな きっとね
そのあとは みんなでスイカ割り
焦げて少し苦くなった 小さな野菜をかみしめると
あの夏の日が蘇ります
奈々ちゃんとお兄ちゃんの未来に 幸あれ!