根つめて 作業してると、 蒸し~。
風もなく。

湿り気に身体が重く、 ふぇ~ と 椅子に腰かけて脱力。
微かに通りすぎる風の心地よさに、
額のあたりが しゅる~ん。

ふぇ~  ふぇ~   立ちあがれない  ふぇぇぇえええ~。

と、 長く休憩してたら、  あらら雲行きが 怪しくなってきた。

カキーンと射していた アっチっチ太陽光のまぶしさは いづこへ~。
途端にはためくレースのカーテン、 風鈴、
家中の床を、  風が すってんころりん  つるつるり~ん。


ながるる 雲。 風にのって。


今夜は、 
銀河の待ち合わせ、かな。
七夕さま。

お願い事をきいてくれるの?、かな。  
七夕さま。

んじゃぁ、 
 

君よ 永遠の嘘をついてくれ
いつまでも たねあかしを しないでくれ

出会わなければよかった人などないと笑ってくれ





たとえ くり返し 何故と尋ねても
振り払え風のように あざやかに

人はみな望む答えだけを 
聞けるまで尋ね続けてしまうものだから







梅雨の晴れ間に、 

この数日、 

幾度もの雷雨で泥はねした 

植木うしろに立つ 自宅の郵便ポストの足下を 拭き拭き

拭きそうじ。


背中に 高くのぼりゆく朝日の熱線が、 

じりじり。

袖から出た腕にあたる太陽光が 熱い 熱い。 



ふいにかかる どちらかのおじいさんの 「おはようさん♪」 の声。


「どないでっしゃろ? ごきげんさん♪

ここは日当たりよろしい土地ですなぁ。 わたしはもう ここに住み続けて四十年ですねん。 

ほんまに 日当たりはええし、 景色はええし、 もうここから よう うごきませんねん。」 と 笑顔で。


ほんに、 梅雨の晴れ間。

朝日のぼる眩しさ。 


街並みの、 

ガラス窓や緑の葉が はね返す光のきらめき。


それらを愛でつつ お散歩途上、

おじいさんの目に留まった 郵便ポスト拭き拭きおばさん で ありましたでっしゃろかいな?♪


どちらのご隠居さんかは存じませぬが、 お帽子をかぶって、

斜めがけのかばんを肩にかけて、 

わが家前を ゆっくり 手をふって 「ほなね♪」 と去っていかれました。



さ~て、 家の中は ひっそり。


ポツネン。  乾燥に弱いアジアンタム。  今日は霧吹き必要かな。


♪  ♪  ♪

しーん。


            ♪  ♪  ♪


陽の高くなる 正午過ぎの外も、  しーん。



あれ、 空が 少し 翳ってきたかな?







いつまでもこうして坐っていたい


新しい驚きと悲しみが 静かに沈んでゆくのを聞きながら

神を信じないで神のにおいに甘えながら


はるかな国の街路樹の葉を拾ったりしながら

過去と未来の幻燈を浴びながら


青い海の上の柔らかなソファを信じながら

そして なによりも

限りなく自分を愛しながら


いつまでもこうしてひっそり坐っていたい


                                     谷川俊太郎



    ♪  ♪  ♪



雨の中、 お花屋さんに出かけたら 周年祭で大セール♪


花束40本、 観葉植物2鉢 抱えて帰宅。


お夕飯の支度も後回し、 

せっせと水揚げ ちょっきんちょっきん。


家中の花器を集めて、  

活けて眺めて、


雨音しとしと。



花のにおいに甘えながら、


いつまでもこうしてひっそり坐っていたい。


(*^o^*)





先週の晴天が続いた数日、


向かいの電線上空から  二羽のツバメが

ちゅりちゅり ぴちゅ ぴちゅ。


土喰って 虫喰って 渋い~

土喰って 虫喰って 渋い~


大忙しで急旋回   渋い~  渋い~。


ちゅりちゅり ぴちゅ ぴちゅ。



風を切って飛ぶ その姿。

陽に照らされた 翼の光沢。


少し離れて

じっと佇んで見つめていたら、 

徐々に距離が縮まって

わたしの耳元近くまできて 旋回をはじめた。


ぴゅ~い つーぃ   ぴゅ~い つーぃ 


くるくる柔らかな風の 渦の中。



そして週末、 

泥と藁(枯れ草?)の

子どもの手のひらほどの、 小さな小さな巣が 完成。 

わが家の自転車置き場に。



小さな巣に 

ちょこんと寄りそう 2羽のツバメ。


やがて、

ヒナの大きなお口が 巣から見えかくれして、 

ぴーぴー 

虫くって しぶぃ~ しぶぃ~  と、  初夏を呼ぶ鳴き声が聞かれるのでしょう。



鳥も 人も、

虫も 緑も、

山も 海も、


梅雨という季節の恵みを、


健やかな心で頂き、 過ごしていきたいと思いますね。

 

 
                            ♪  ♪  ♪
  







遅ればせながら、 

今朝から やっとこさ衣替え。


分厚く膨らんだままの引き出しから

ホイさ ホイさ ホイ さっさ。


もう袖を通さないかなぁ? うーん・・・、 

梅雨時は 冷えるしなぁ・・・、


と、 しばし手にして問答する 羽織ものの衣類。


それでも大人の衣類は 変わり映えもなく、 ホイホイさっさと片付くけれど、


子どもの衣類、 ひとつ前のシーズンさえ、 

おや? この肩幅入るのかしら? もう寸足らず? と、 一枚 一枚、


背丈の伸びを実感する 衣替えです。



午前10時、  さて。


そよぐレースのカーテンの柔らかな風をうけながら、

コーヒーで一服しようかしらと、

コーヒー・フィルターのミシン目を折っていたら、

メール着信の音。


やかんの しゅぽしゅぽ蒸気を立てる音を耳にしながら

メールを確認すれば、

中・高と一緒だった親友から  「同窓会」 のタイトルで。


文面をたどって見れば、 そこには 

ひとりの友の 訃報のお知らせでした。


訃報の名の友は、 小・中 と同級で、

3人の子をもうけたのに離婚。 (親権も取られ)

一時期、 精神的に病んでいるようすで、 別人のような振る舞いに。


が、 まもなく再婚し、 

「いま幸せです。」 の きれいな文字が躍る便箋に、

夫婦の写真が添えられた手紙がポストに届いた ある日。


3人の子を思う時、 

今でも 涙があふれる、 会いたい、 と口にしながらも、

時おりの電話に聞く彼女の声は、 今の暮らしの幸せをかみしめるように、

穏やかに。



まだまだ、 遠くへ逝ってしまうような年でもなく、

中学生時代の恩師さえ、 元気いっぱいにおられるような年月しか立ってはいないのに。


教え子が 先に逝く。

娘が 先に逝く。

妻が 先に逝く。


離されてしまった母が、 さらに遠くへ逝ってしまう。


あらゆる場所に悲しみをおいて、 

人は ある日、 突然に旅立ってしまうのですね。



しゅぽしゅぽ蒸気を立てるやかんにさえ、

わが身が今、 生きていることを 投影してしまう、


午前10時の着信メールでした。