遅ればせながら、
今朝から やっとこさ衣替え。
分厚く膨らんだままの引き出しから
ホイさ ホイさ ホイ さっさ。
もう袖を通さないかなぁ? うーん・・・、
梅雨時は 冷えるしなぁ・・・、
と、 しばし手にして問答する 羽織ものの衣類。
それでも大人の衣類は 変わり映えもなく、 ホイホイさっさと片付くけれど、
子どもの衣類、 ひとつ前のシーズンさえ、
おや? この肩幅入るのかしら? もう寸足らず? と、 一枚 一枚、
背丈の伸びを実感する 衣替えです。
午前10時、 さて。
そよぐレースのカーテンの柔らかな風をうけながら、
コーヒーで一服しようかしらと、
コーヒー・フィルターのミシン目を折っていたら、
メール着信の音。
やかんの しゅぽしゅぽ蒸気を立てる音を耳にしながら
メールを確認すれば、
中・高と一緒だった親友から 「同窓会」 のタイトルで。
文面をたどって見れば、 そこには
ひとりの友の 訃報のお知らせでした。
訃報の名の友は、 小・中 と同級で、
3人の子をもうけたのに離婚。 (親権も取られ)
一時期、 精神的に病んでいるようすで、 別人のような振る舞いに。
が、 まもなく再婚し、
「いま幸せです。」 の きれいな文字が躍る便箋に、
夫婦の写真が添えられた手紙がポストに届いた ある日。
3人の子を思う時、
今でも 涙があふれる、 会いたい、 と口にしながらも、
時おりの電話に聞く彼女の声は、 今の暮らしの幸せをかみしめるように、
穏やかに。
まだまだ、 遠くへ逝ってしまうような年でもなく、
中学生時代の恩師さえ、 元気いっぱいにおられるような年月しか立ってはいないのに。
教え子が 先に逝く。
娘が 先に逝く。
妻が 先に逝く。
離されてしまった母が、 さらに遠くへ逝ってしまう。
あらゆる場所に悲しみをおいて、
人は ある日、 突然に旅立ってしまうのですね。
しゅぽしゅぽ蒸気を立てるやかんにさえ、
わが身が今、 生きていることを 投影してしまう、
午前10時の着信メールでした。