夜中にふっと目がさめて、 部屋の温さに 春遠からじ を実感する。
真夜中、 ヒタヒタっと裸足で忍び足。 台所に立ち、 コップ一杯の水をゴクリ。
時計は 午前4時前。
外は雨かな?
ぬくい ぬくい 夜明け前。
雨のせい、 夜が明けても うす暗い。
朝の支度をすませて、 傘をひらいて皆が出かけたら、 また静かな朝の時間。
お茶をいれて、 ポストに入っていた情報誌を手にとれば、 一面には 「梅の名所」 特集。
立春を過ぎ、 雨水をこえたら、
「梅一輪 一輪 ほどの 暖かさ」 服部嵐雪
かな。
一年でいちばん短い ひと月。
そうして、 この月のおわりが、 春一番 の吹く頃。
春近い ぬくもりの中、
一歩手前のつめたさが、 やけに身に沁みる月になりますね。
