雨の降る 立春一日前。

節分は、恒例の巻き寿司と決まっている。 どこかの協会の商戦だとしても、節分は 恵方巻き!巻き寿司!
だって夕食づくりが 楽だもんなー♪

そして今年は、わが家の高2が回転寿司屋でバイトしてるので、 そりゃ、 ここで買いまっせー 店長!
その恵方巻き(巻き寿司)を受け取りに、長~い下り坂を 雨の中、エンジンブレーキをかけて降りてきた。
帰りは、ぐっとアクセル踏み込んで、(たまにはシフトを落として)上り坂を帰る。

雨の坂道、少し煙った景色、葉の落ちた茶色の並木。 みんな濡れて、目にやさしい色。 南の海も時化て真っ白の海上。
こんな日、いつもは よく汽笛が響いてくるけれど、今日はあまりなってないなぁ。 操舵室は、「視界良しっ!」なのかな?

私は、前の車のブレーキランプの赤に、時々 ハッとする。 ぼんやり雨の路。 安全運転、ハイっ!


このところ、頭の中でくるくる回り続ける フレーズ。
運転中も ずっと くるくる。 (ニッ〇イのおばちゃん♪ と、ちゃうで~☆)

「 テーれグラmu サムっ♪ テーれグラmu サムっ♪ 」

このトロンとしたメロディー、T.rex マーク・ボランの歌声が、 何十年ぶりかで甦って、キターーっ!

今 公開中の映画、「20世紀少年」のテーマ曲に使われているのは、T.rex の 「20th Century Boy」。

この曲は、私が十代だった頃、頭を獅子のように振り回して陶酔していた曲。

何でT.rexの存在を知ったのか、もう憶えてはいないけれど、ある時、T.rexのLPを買い求めて、自室で針を落とした瞬間、 ダイナマイト ボカン! 私は、脳天を一撃のカミナリに打たれたように 痺れてしまったのだ。 ビリビリ ブルブル ワナワナ。 きゅーん。
これこそが、私の魂を揺する歌声! メロディ!

しかし、知らなかった。 そのLPのジャケットに封入されていた、細かい文字がびっしりのライナーツ・ノート。
それを読んで、T.rexのボーカル、マーク・ボランが、もうこの世の人ではないことを知った。

自分が予言した、「30才までオレは生きられないだろう」 の言葉どおり、自動車事故で突然、30才になる2週間前に 亡くなってしまったのだった。
同乗していた女性は死なず、マーク・ボランだけが死んだ。 
伝説のグラムロッカー。 そんなことも知らず、買ったLP。 十代だった私。

ピリオドの向こうから聞こえてくる歌声に、私はますますのめり込み、何度も何度も針を置き換え聞いた シャウト、 ギター。

そんなある日、セーラー服を着た私は、中学校の暗闇に落ちた放課後、校舎の窓ガラスを、バスケットボールを投げつけて割ったことがある。
ガシャーン。 

尾崎くん、君も もうこの世にいないじゃないか。

「20世紀少年第1章」の劇中でケンヂが言ってたね。(テレビ放送の方はカットされてた)

ロッカーは長生きしない。 でもオレは26過ぎちゃった。もうオレはロッカーじゃねえのかって?
いや違う。 

(正しい台詞を憶えていないのできちんと書けない。ごめんなさい)

違うよ、生きなきゃダメだ。生きぬくことが一番カッコいいことなんだ!

(そんな内容・・)

伝説のロッカーの歌声は、十代を過ぎると 遠く離れてしまった。
大人になって結婚して、乳児にオッパイを含ませていた頃、 何かのコマーシャルから マーク・ボランの歌声が流れてきたことがあった。
あぁ、なつかしい。 でも、目の前には、乳児。 昼も夜もない乳児の世話。

そして、いま、 華々しく、映画館から、あのマーク・ボランのギターと歌声が聞こえてくる。
T.rexを伝説のロッカーだって知らない人の耳にも届いているだろう。 あの華々しい宣伝の映画。

この家に、もう乳児はいない。 いるのは高校生と小学生だ。
私の中の何かが再燃しそう。

ぅWaoー♪ 
エレキを抱えて、シャウトするお母さん、ここに見参!

ワレちゃんの神のみそ汁
(小学生のエレキを拝借)

ワレちゃんの神のみそ汁
(高校生のエレキは眺めるだけ)

しかし、あの映画の劇中のケンヂのように「20th Century Boy」を弾けるワケがない。(テレビ放送の方は、ここもカット)

ただ、ただ、弦を斜め切りにストロークして、ピリオドの向こうへとんでいく気分のつもりだけだ。

アコギを抱えても、
ワレちゃんの神のみそ汁
(これは私のアコギ)

やっと押さえられるのは、G,D,C・・・Em, Amという簡単なコードのみ。
今 練習中の曲、Bm が、もう押せない。

両親が買ってくれた私のピアノ。・・・しかし、ちっとも真面目に練習しなかった。
ワレちゃんの神のみそ汁

だが、孫が(うちの高校生)このピアノをよく使ってくれた。
ピアノコンクールにも出場してくれたし、 中学・高校での合唱コンクールでは いつもピアノ伴奏をしていた。
これで、私の果たせなかった ピアノの練習をわが子が消化してくれて、 祖父母(私の父母)は買った甲斐があったと、ピリオドの向こう側(あの世)から喜んでいてくれるだろう。
持つべきものは、 自分よりは努力できるわが子である。 ありがとう。わはは♪

「20th Century Boy」は、もちろんの事、 それと同じくらい針を落として聴いた T.rex 「Telgram Sam」(テレグラム・サム) YouTube って、どんな映像もあるんだなぁ。↓



自室で、 ゆらゆら 頭をふって聞いていた、 十代の私の時間に 流れていた曲です。