ブログネタ:海と山、どちらへ行きたい?
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週末、早い朝の時間、 うっすら目覚める私の耳に、 静かな雨音が聞こえてきます。
今日は一日 雨降りお天気かな?と、思いつつ、週末ののんびりした朝は、またゆっくり うつらうつら。
次に目覚めると、聞こえてくるのは、電線に止まっているであろう小鳥たちのさえずり。
カーテンごしに見える明るい外の陽射し。
すっかり雨の気配もなく、
太陽がどんどん高くなる時間の経過に、朝の冷えた空気が にわかに熱を帯びてくる。
熱は、どんどん上昇。
色濃くなってくる青い空に 湧き立つ真っ白な雲。
梅雨明け前だけど、空は もう 夏! 夏の色。
我が家は、海辺の町。
電車は海岸線を走る。
こんな景色を 昔、 ずっと夢見ていた。
子どもの頃は、海のない町。
夏休みに海へ行くのは、家族で一大イベント。
宿をとって、列車に乗り込み、あのまぶしい景色がこの目に映りだす境界線を、列車の窓に顔をくっつけて待ちわびた。
汗のしたたり落ちる真夏の熱風。
じりじりと焼けた砂浜の熱さ。
浮き輪を抱えて、寄せてくる小さな波に足を差し入れる その一瞬の待ちわびた鼓動。
しびれるほどの冷たさに、噴出していた汗の粒が一気に冷えゆく、 別世界へひっくりかえる瞬間。
まとわりついていた熱風が 途端に涼風へと変わり、海のふところの深さに 小さな細胞の自分を発見する。
子ども時代、 夏への扉は、海への憧憬だった。
大人になった今、季節を開く境界線は、あいまいになった。
日常の中に吹く カーテンを揺らす風。
壁のカレンダーをひるがえす風。
部屋に差し込む 日の傾き加減。
遠くへ想いを馳せる 変わらぬ自分は ここにいるけれど、
世界をひっくり返す瞬間の鼓動は、いつか聞こえなくなった。
小さな私の細胞は、境界線と気づかず 安穏と 静かに浸されているのみ。
遠くあの夏に、 待ちわびた景色に見える 焼けた砂粒。
足をつけるには 痛いと、 年をとってしまった私の安穏な細胞のひとつひとつは 陰を求めだす。
私の細胞は、もはや浸された潮から、土へ還ろうとしてるのではないか?
夏は、海か山か。
年をとった私の細胞は、ひんやりとした陰を持つ山に行きたがるのであった。
爆裂熱風。
それは、人生最期、私の身が消え去る今生のきわに吹く風。
その 火の立つ瞬間、とびきり大きな鼓動をうって世界をひっくり返そう。
ゾンビかよ。