青空は、きょうも隠れています。


雨がふらない どんより空模様は、 ちょっと 気持ちが鈍りそうだけど、


だけど、


暦どおりの この季節の空模様の流れに、私は ホッと安堵します。


田や畑に、川や湖 ダムに、 たくさんの恵みが降りそそいでほしい。


まもなく幕あける、 猛暑の夏に向かう このひと時前に。




きのうは、土曜参観の代休だった小学生。

お父さんも、高校生も、 皆 出勤・登校していく中、 この小学生は NHK朝の連続テレビ小説「瞳」を観ていた。

(私は、今回の朝ドラ あまり観ていないのだけど、我が家の小・高は熱心に観ている)


いつもは放課後、録画の「瞳」を見ている 小学生。

きのう月曜日は、じかにテレビの前にいた。 隠居の老人のよう。



お昼、いつも栄養満点の給食をいただいている小学生は、家ではラーメンをつくってほしいと言う。


母、お手軽で、了解♪

ラーメンに放り込める野菜が不足していたので、ネギをどっさり入れてやった。


朝の家事&お昼ごはんが済んで、何だか眠くなってきたわぁ と 小学生に言ったら、


「寝ときぃ。 ○○ちゃんは ちょっと買い物いってくるから」 と言う。


へ?   まさしく 隠居のじいさんか ばあさんに 声を掛けてもらったような返事。


で? 何 買ってくるん?


「お花をかってくるわ」   ふ~ん。 急になぁ、何を思い立って?


そういって自分のお財布を持ち、出て行った。

(おこづかいは、まだあげていない。 お年玉のわずかな残り。)


私は、しょぼしょぼする目をつむり 横になった。

その耳に響いてくる 小学生の出て行く足音、いや 下駄音。


あれま、アイツはスーパーまで、お父さんの大きな下駄を履いていくつもりかい?


からんころん からんころん。


いなせなお侍さん・・と、言うより ゲゲゲの小学生か。

下駄音が遠ざかり、私もすぃ~と眠りに落ちた。



十数分後、下駄の音が うつろな私の耳に響いてきた。 帰ってきた。

お花の束 と びわ を袋に持っている。


びわも買ったの? スナック菓子じゃなくて 果物のびわを買ってくる小学生。 何だかなぁ、じいさんやばあさんの友だちでもいるのかい?


お花の束は私に手渡してくれた。

びわは今すぐ食べたいのかなと思って訊いてみたら、 今でなくていいと言う。


ふたつも商品かって 高かったやろ?

おこづかい足りたの? と尋ねたら、


「うん。 最初 お花かって、お金余ったら 何か買おうと思って、レジ一回一回いってん。

だから、レシート2まいあるで。」 とお財布から出して見せてくれる。


お花 298円。

びわ 298円。


おこずかいをもらっていない小学生にしたら、高い金額だよ。 合わせて600円も失くしてる。

お財布 もうからっぽ? と訊いたら、うれしそうな顔で、


「あるで!」 と残り1枚の千円札を出す。


ほぅ~! すごい! お金持ち!


「この紙のお金は大切やねん♪ だって○○ちゃん 紙のお金見たことないねんもん」


って、そんな事はないやろ~~。 お年玉で、何十枚という千円札を持っていたじゃない~。

要するに、もう残り1枚の千円札。 見納めの千円札ってことかなぁ?



レシートを眺める私に 小学生が言う。


「おかあさん、こんな短いレシート、この人生の中で見たことないやろ?」 と言う。


短いレシートなんて しょっちゅう見てますが・・・、それよりも、 


「この人生で」!?


「○○ちゃんはな、この人生で、こんな短いレシート初めてや!」



真面目な顔して 「この人生を・・・」を連発する小学生。



この小学生 どういう思考してんだろうなぁ ???

と、思いつつ、ふら~とベランダに出た私。


その目に映ったものは、


プランターからとびだす土の塊、そして、からまるツルがちぎられて、 前倒れになっているキュウリの苗!



「 こら~っ! ○○ーーーー!!! 」 (←小学生の名)




ゲゲゲの怒られ侍は、今日も この人生を 駆け抜ける。