金曜日の朝。
昨日、昼からの大雨とはうって変わって、爽快な風が吹き渡る晴天のスタートです。
週末最後のお弁当づくり。
時計が刻々と過ぎるのを見つつ、小学生も早く起こさなくては。
声を掛けても微動だにしない。
お尻を叩く。 ぺちんぺちん。
やっとこさトイレにたどり着き、しばらくしてハッキリと目覚めだした小学生は、私に、
「なんで起こした?」 と訊く。
朝やから起こした。
「ふ~ん、そうか。」
ワケわからん奴である。
ワケわからんどもが登校したあと、新聞を見つつ、知人にもらった月刊誌もパラパラとやっていたら、
こんな広告が。
↓
へぇ~。フランチャイズって、書店にもあったんだ。知らなかった。
街の小さな書店は、すべて自力ノウハウ経営かと思ってた。
この広告を見て思い出したのが、
そういえば私、昔レコード屋さんになりたいと思っていた時期があった。
レコードを初めて買ったのは、、、小学生だったかな?
親に懇願したのか、貯金箱から出して買ったのか憶えていない。
初めて買ったレコード盤も、何だったのか記憶にない。
ただ、駅前の商店街にあったレコード屋さんに喜んで走っていった その町並みの記憶は鮮明にあり、
レコード屋さんのガラス扉を押して開いて 一人で中に入った記憶も鮮明にあり、
おっと、その前に、音楽メーカーの白い犬の置物があったのも鮮明に憶えている。
ただ、選び取ったレコード盤、店のおじさんに手渡して買った その1枚のジャケット写真が誰だったのか、まったくもやに被われてわからない。
子どもの頃、家にはたくさんのレコードがあった。
歌謡曲から演歌、民謡、映画音楽、オーケストラ集、日本楽器の演奏集。
フォーク・ロック大全集なんてのもあって、かな~しくて♪かなぁしくて♪とて~もやぁりぃきれぇなぁい♪なんて歌を知ったのも、この大全集。
カギっ子だった私は、親の目がないパラダイスの放課後、宿題もせず公園に一目散に駆け出していた毎日だったけど、時には趣向を変えて、音楽を聴く放課後を過ごそうなんて自分で決め、ステレオの前に座っている日もあった。
昔のステレオって現在と違って、まるで家具のような大きさ。
布張りの大きなスピーカーが両サイドにあって、針を落とすと、 最初 パチパチなんて針が拾う雑音が響き、いきなり重厚な音が広がりだす。
私の定番は、ポール・モーリア楽団の演奏集。
もちろん、「恋は水色」 他、ここに書くまでもない名曲がずらりの演奏集。
その中でもうひとつ、私が好きだったのは、 「コンドルはとんでいく」 の演奏。
(たぶんポールモーリアの演奏。ちがう楽団集の中だったかも?の想いもあり)
私は、この曲に何回も針を落とし、聴き入った。
目をつぶって、イメージする。
コンドルが悠々と飛ぶ アンデスの山並み。
乾いた山肌に降り立つコンドル。
そして、舞い上がる その雄姿。
何度も何度も思い描いては、針を置き換えリピートして聴く。
私の中には、絶対 アンデス人の血が流れている、そんな気がする。
大人になって、ある日の夜の繁華街。アンデス人のお兄さんのグループがライブをしていた。
あの 「コンドルはとんでいく」 を聴いていた頃の妄想が、もわ~と広がり、CDを買ってしまったのは言うまでもない。
このアンデス人グループのライブに何故か、あちらこちらで遭遇した。 (日により若干メンバーの入れ替えあり)
大阪や神戸界隈で何度も。 その都度、ちがうCDを買ってしまった私。
最近は、繁華街をうろつかないので もう何年も遭遇していない。アンデス人のお兄さん達、お元気でしょうか?
音楽は、人のイマジネーションを大きく広げ、時空を越えて旅ができる。
黒いレコード盤に手垢がつかないように、小さな手のひらでレコード盤をはさみ持って 溝を眺めていたりした子ども時代。
大きくなったら レコード屋さんになって、音楽にかこまれた一日を送りたいなんて 思っていたんだった。
フランチャイズの広告から、思わぬ子ども時代の夢が思い起こされた朝なのでした。
