ブログネタ:新聞、自宅でとってますか?
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子どもの頃、新聞と言えば テレビ欄と4コママンガを見るためのものでしかなかった。
が、ある日 両親が 政治に関する新聞ネタで話しているのを横で聞いていた私は、なんとかその話にカッコよく割り込みたくて、
なんもわかっちゃいないのに、知ったかぶりで、 「それはちゃうなぁ~」 なんてブっこいたのである。
親二人には、せせら笑われ、まだまだアンタはわかるような年齢じゃないよ、と言われた。
さらに、わかったらたいしたものや! と言われ、
なら、そのたいしたヤツだってところを見せようじゃないか、と、私は 当時とっていた新聞の下段に毎日掲載されていた 【天声人語】 という欄を必死で読んだ。
が、まったく何を言っているのか さっぱり わからない。
今でも憶えているが、大物政治家達を トラと他の何かの動物に例えて比喩・揶揄している文章だった。
そんなもん、世の情勢がどうなっているのか、政治がどう執り行われてるのか、まったく知ったこっちゃやないの小学生である。
比喩・揶揄された内容なぞ わかるワケないのである。
でも、政治家の事を書いている、それはわかる。 ではトラは誰のことなのか、それがわからない。
わからなくて、非常に哀しい想いをした。
結局、せせら笑われただけで終わったのである。
が、それがきっかけで 私はテレビ欄・マンガ以外も読むようになった。
いつでも親の会話に 割り込んで ブッこめるように。
社会面を読んでいると、実に悲しい事件が多いことに気付いた。
時には涙して読むこともあった。
小学生だった私は、読みながら、なんとかして これら事件を解決できる事はできまいか?との考えに至った。
そして友だちに相談した。
私たちは、ア・イ・フ・ル・エ~ス! と言う 探偵団を結成する事となった。
アイフル? いや、その頃に金貸し業のCMはまだ無かった。
どこからアイフルなんて言葉が出てきたのか、
今となっては 彼方アホの思考回路炸裂時代の事など詳細には思い出せない。
結成団式を放課後の校庭で執り行い、事件は各自 新聞を読んで、解決出来そうな簡単なものを選ぶ!という事に決まった。
その当時の黒電話の受話器を握りしめ、新聞を開きながら友達と事件を読みあったこともある。
そのおかげか? 私は漢字に強くなり、(テストの結果には何故か反映されない) 読み物が苦手だった友人達には、百科事典と呼ばれたこともある。 キテレツくんみたいじゃないか。
探偵団はその後、活躍できる事件などあろう筈もなく、雲散霧消した。 あったりまえだ~のクラっ・・・、やめとこ。
しかし、新聞を通じて 私は一時期、この世界の情勢と共に歩いたのである。
世界は広い、と知ったのも、 何ページにもわたる新聞紙の上に並ぶ たくさんの文字のおかげである。
それを子ども時代の目で必死に追ったのである。
手を伸ばせば、テーブルの上に、畳の上に、家の小道具のひとつとしてあった新聞。
時間との戦いで、作り上げられる記事。
その文字ひとつひとつの向こうに、汗や涙がほとばしっている。
そんな記事のひとつひとつを、子どもから大人まで 誰もが すっと手を伸ばして その世界を引き寄せられる。
電磁波を顔に浴びることなく、じっくり読める紙の上の文字。
私にとって新聞をとると言う行為は、一番自然な 生きている日々のカタチなのである。