ゆっくりですが歩けるようになったので、

おでこボトックスの為の皮膚科と美容院へ。

美容院のある銀座はとても賑わっていて、久しぶりの”街”を歩いて元気が出ました。

髪も切って、おでこのしわもなくなって、いい気分です(笑)!

 

翌日はピアノのレッスン。

発表会まで2か月を切りました。

出来は置いておいて、とりあえず最後まで弾けるようにはなりましたが、レッスンではテクニックやニュアンスなどとても細かく教えて頂きました。鍵盤を奥まで押す力や、弾いた後の脱力がなかなか難しいです。また、ただ弾くのではなく、メロディーのイメージを頭で描きながら、印象を膨らませながら強弱やテンポを作る事の大切さも実感しました。

ツェルニーの短い練習曲などでもメロディーを大切に丁寧に、曲のイメージを楽しそうに語って下さる先生はとても楽しそうで、それを聞いているだけでも勉強になります。難しいですが色々と考えながら弾くのも大人のピアノの醍醐味ですかね!

 

 

ベートーヴェン関連の本を2冊読みました。

 

 

 

短期で気難しいベートーヴェンというステレオタイプのイメージを壊してくれる、何度も読みたいとても良い本でした。

多角的な視点から深く研究された作者の方の文章から、才能、偉大さと共に、人間臭さなども伝わり、ベートーヴェンに親近感を感じて、感情移入してしまう箇所も多々ありました。

小さい頃から苦労人で、音楽だけでなく文学、宗教、インドの思想なども造詣が深く、バッハやヘンデルなどの先達の作品についても沢山研究していた事、こうと決めたら信念を貫く意志の強さ、才能に満足せずに、常に血の滲むような努力で新しい作品を産み出す強靭な精神力に感銘を受けましたが、心を許した人とは楽しく冗談を言い合ったり、才能を認め合った友人との交流や、彼の甥っこへの対応には優しさや素朴さや不器用さが伝わりほほえましかったです。そして彼の人生の背景となるドイツやウィーンの変化の多かった様子も描かれており、彼の作品と時代背景の関係性も理解できました。また普段練習しているツェルニーがベートーヴェンの弟子だった事も嬉しかったですし、リストやシューベルトの名前も出てきて楽しく読めました。モーツアルトとの接点も!でも、当時は、ベートーヴェンが大分前を走っていて、時代が彼に追いつけなかったことも多々あっただろうな、なんて勝手ながら思ってしまいましたが、とにかく、勉強家で努力を怠らない、鉄人ベートーヴェン、かっこよかった!

 

 

 

この本はベートーヴェンが作曲した1~9番の交響曲について素人にも理解できるよう解説された書籍です。

最初から最後までちゃんと聴いた事があるのは第9番のみでしたので、この本を読みながら1~8番までも聴いてみました。

何度も何度も試行錯誤を重ねながら産み出された作品達ですが、力強く強大なパワーが伝わってくる曲もあれば、目に前に優美な風景の広がりが想像できるような曲もあり、シンプルであったり、複雑であったりと、それぞれ雰囲気が異なる交響曲ばかりで、音楽の事をよくわかっていない私でも、なんと素晴らしいのだ!と思わずにはいられません。少し専門的な解説部分もありましたが、”交響曲”を新たな地位に格上げしたベートーヴェンの偉大さを理解する事ができました。

 

この2冊を読んでいると、彼が創り出した作品達が偉大すぎて、自殺を考え遺書迄残した原因となった致命的な難聴という病の事を忘れてしまう程でしたが、でも、彼の作品が今でも多くの人に愛されている理由は、人生と真剣に向き合い、孤独と戦い、悩みながら創られた作品に、聞き手は精神性や癒しや慰めや圧倒的なパワーを受け取れるからかなと思いました。

 

ベートーヴェンの色々な面を知ることが出来て、とても楽しかったです。