足の怪我で図書館にも行けないので、久しぶりにkindle unlimitedに加入しました。

 

こちらには光文社古典新訳文庫が沢山あるので、嬉しいです。

 

戦争と平和(1) 

 

6巻まであるのでまだまだ出だしですが、ロシアの文豪トルストイの長編小説。

1905年に起こった、ナポレオン率いるフランス対オーストリア、ロシアが戦ったアウステルリッツの戦いからスタートします。

この先どのような展開になるのかは読み進めてのお楽しみですが、ナポレオンの出現がヨーロッパに与えた影響はとても大きかった事を伺い知ることができました。ロシア側から戦争の様子が描かれていますが、相手は違えど、200年以上経った今も戦地に赴き、この物語と同じような経験をしている人々が沢山いると思うと胸が痛みます。

全部で559人の登場人物が出てくるそうです。名前がなかなか覚えられないのですが、この大作6巻まで制覇します!

 

 

 

女の一生

 

先日の短編集が面白かったので、長編小説のこちら読んでみました。

19世紀のフランス貴族と現代日本では時代も国も環境も全く異なりますが、人間の根本的な事は何も変わらないのだなと思いました。主人公ジャンヌの結婚相手も息子も酷い、、でもこういう話は現代も同じ。

美化を否定し真実を描き、社会の矛盾や人間の欲望を直視する’自然主義文学'の作家モーパッサンならではの作品です!

33歳の時の作品とは思えない程、達観し、老成している印象を受けますし、女性の心の動きや、風景、情景など一つ一つの描写がとても細かく語彙が豊かで、展開は何となく予想できますが、でも続きが気になりハラハラしながら読む場面も多く面白かったです。目に浮かぶような美しい自然を描いているこの作品を読んで、舞台であるノルマンディーに行ってみたくなりました。

 

 

 

シャーロックホームズ!

 

 

小学生の頃大好きで、学校の図書館で全巻読みましたが、大人になってから読んでも面白いです。

こちらはホームズとワトソンの出会いも書かれている記念すべき第1作。

彼らの活躍の地はイギリス・ロンドンですが、途中、事件の背景のカギとなるアメリカに住むモルモン教徒の生活に場面が移ります。彼らの戒律について驚く事が多く興味深かったのですが、どうやらコナンドイルの偏見も入っており、真実ではないようです。ホームズの「普段、これからどうなるかを予想する事は多いけれど、起こった事を1つづつ遡って考える習慣は殆どない」というセリフが印象的でした。

大人には大人のシャーロックホームズの楽しみ方があると思いますので、また時間がある時には読みたいです!