トータル・リコールといっても2012年のリメイク版ではなくて1990年のシュワちゃん主演の方で。


90年ってこんな昔だったっけ?…と思いながら観てたけど、実際20年以上もたってる訳なんだよなぁ。個人的にはこの20年は失われた20年なので、今さらながら当時観たかった映画なんかをひたすら観てたりする訳で。


アレ…?こんなに映像が古くさかったっけ?T2とそんなに時代が変わらないような??…それにしてもシュワちゃん若いなぁ…シャロン・ストーンは美人だなぁ…氷の微笑はエロかったなぁ…とか、余計な事を考えながらぼーっと観てたのだけど。


この世界が個人の脳を通して存在している訳で、だから脳に情報を流してあたかもその情報通りの世界が存在しているかのような物語は、マトリックスをはじめとして今ではSF映画の定番にもなってるけれど、トータル・リコールはその先駆けともいうべき話かも。


もっというとSF小説では70年代くらいからの定番テーマらしくて、小説を元ネタにした漫画なんかもいっぱいあった記憶。萩尾望都の百億の昼と千億の夜に出てくる町とか。(これも原作は光瀬龍のSFか)


いかにもな未来的デザインの映像をぼーっと眺めながら観てたのだけど、舞台が火星に移ってからはちょっとビジュアル的にくるものがあって、気がついたら見入ってしまった。

放射能が漏れるような危険で劣悪な環境で働かされてたせいで、突然変異として産まれた人達の異形の姿。顔半分が爛れ髪が抜け落ちた美女や少女。まるで脳が剥き出しになったかのような姿の男。
(そんな中で3つのおっぱいの美女は、ちょっとした息抜きという感じで再登場をつい心待ちにしてしまった!)


圧巻は火星反乱軍のリーダーなのだけど、さすがにこれは…うなってしまった。

グロが苦手だとちょっと…かも。他にも戦闘シーンとか結構表現がグロ目で気色悪いところもあるし。


そして最後シュワちゃんが目玉を飛びださせて苦しみながらも、なんとか嘘のようなハッピーエンドになるのだけど…観てるこちら側が絵に描いたようなハッピーエンドだと思った時点で、かすかな違和感が…。まさか、この出来すぎのような結末ももしや作られた記憶なの!?
なんとなくインセプションのラストを彷彿とさせるような…。


…と最後まで観てやられたかも。