春のにおいと共に思い出す
一歩が踏み出せなかったビルの屋上
涙だけが地上におちた
春のにおいと共に思い出す
うみねこのなき声と 優しい波の音
神様の住むその町の
優しい風と空気でも 涙はこぼれるんだ
暗く静かな海とぼくに
月の光がやさしく注ぎ
波に映るキラキラとした輝きをみているだけで
また涙があふれてくるんだ
今日も宇宙のどこかで
溢れんばかりの光と共に星が1つ消え
そして新しい星がうまれる
そんな事にさえ
月はただ静かに見ているだけさ
ぼくはウソつきかい?
この世の中 ぼくが居なくなっても何もかわらない
たとえぼくが居なくなっても
今日もまた あの海に月の光が映るよ
ぼくはただ あの海の泡のようになりたいだけさ
そしてぼくは 優しい波となって
月に優しく照らされるんだ
アラシヤマサトル