早稲田大学文学部最短距離勉強法

国語

国語は、大問4題の出題で、現代文2題、古文・漢文各1題の構成である。
他の学部に比べて、現代文の問題文が少し長めである。
また、問題量も制限時間に比べて、やや多い。
つまり、短時間で文章を正確に読む力が必要である。
ただ、早稲田の中では、易しい部類に属する。

現代文

国語の配点比率は、おおよそ現代文55%、古文25%、漢文20%であり、融合問題は出題されていない。全て単独問題である。
また、現代文は、ほとんど評論の出題であり、文化論、芸術論、社会論に関するものが最頻出である。
設問タイプの最頻出は、空所補充問題で、二番目が内容説明問題、三番目が脱文挿入問題、四番目が抜き出し問題となっている。
これから早稲田大学文学部の最短距離勉強法をお話します。
偏差値40未満の人は、受験国語最短攻略法(3)~(6)を実行してください。

(1)『ミスター岡井の「点取れ」現代文』を使用します。

この参考書は、論理的思考のもとになる基礎知識を手取足取り、
とても親切に身につけることができるように解説された本です。
使い方は、この参考書の指示に従ってください。
使用期間は、1週間ですが、内容を完全に理解するまで何度もおこなってください。

(2)『読むだけで運命が変わる 入試現代文の法則』(旺文社)を使用します。

この参考書は、現代文に対する間違った先入観を取り除き、現代文を解くためには(知力)、(戦略)と(工夫)が必要であることを述べた本です。
第一部と第二部で、現代文とは何かを説明して、その後に頻出著者や語句、テーマで、大学入試現代文のアウトラインをとらえることができるようになっています。
受験生の現代文に対する考え方を変える運命の一冊になるでしょう。
使用期間は、一週間です。

(3)『現代文解法 565パターン集』を使用します。

この参考書は、読解力よりも正解力を重視しており、10の攻略アイテム、秘伝5大パターン、読解6大パターンおよび攻略5大パターンという正解を導くための解法パターンを解説した本です。
入試現代文を解くためのアイテム10と565パターンを完全にマスターするまで勉強してください。
使用期間は、1ヶ月です。

(4)『現代文解法 565パターン演習編』を使用します。

この参考書は、①で身につけた解法パターンを完全に定着させるための本です。
使用期間は、1ヶ月です。完全に身につくまで、何度もやってください。

(5)『ターゲット現代文 1・3・4』(旺文社)を使用します。

この参考書で、現代文解法565パターン集の解法公式を確実なものにしてください。
使用期間は、2ヶ月です。

(6)『ルパン三世の合格大作戦③ 現代文ベスト10』(アルス工房)を使用します。

この参考書で、入試現代文頻出テーマを実戦形式で解いていきます。
問題数は、10問ですが、この10問を学習することで、入試現代文の主要なテーマと頻出作家を学習することができます。
学習のテーマや要旨などを熟読し、繰り返し内容を理解してください。
使用期間は、2週間です。

(7)『ゴロゴ板野のライブ! 現代文』(アルス工房)を使用します。

この参考書は、難関大学の入試問題から選びぬかれた全10題で構成されています。
解説は、ライブ感あふれるものになっており、わかりやすく頭の中に入っていくと思います。
内容的には、入試頻出の著者による現代文の重要テーマを題材にし、
設問形式としては、空所補充にはじまり、脱文補充や傍線部説明問題、
そして、抜き出し問題から記述問題にいたるまで、あらゆる問題に対応できる構成になっています。
使用期間は、2週間です。

(8)『青木の現代文「単語の王様」』および『入試評論文読解のキーワード300』を使用します。

この2冊の参考書は、現代文に登場する頻出語彙を詳しく解説した本です。
文章理解のカギを握る頻出語彙を攻略するためのキーワード集です。
使い方は、この参考書の指示に従ってください。
何度も何度も読むことによって、頻出語彙をマスターしてください。
ただし、暗記する必要はありません。

(9)『大学入試 受かる漢字・用語 パピルス1467』を使用します。

早稲田大学文学部は、漢字が出題されるので、
この参考書によって漢字をマスターしてください。

(10)『ゴロ文学シエーッ!』を使用します。

早稲田大学文学部は、文学史が出題されるので、この参考書によって文学史をマスターしてください。

(11)『過去問』を使用します。

過去問を10年分用意し、本番より少し短い時間で解いてみてください。

(12)『センター試験丸秘裏ワザ大全国語Ⅰ・Ⅱ』を使用します。

国語は、選択肢の研究が重要なポイントとなります。
この参考書によって、過去問の選択肢の研究をおこなってください。
本学の選択肢の約半分は、この参考書のやり方で解くことができます。
なお、有名私大入試丸秘裏ワザ大全国語という参考書が絶版になってしまいました。
国会図書館に行って、コピーして使用することをお勧めします。
早稲田大学文学部の国語の場合、この本に紹介されている裏ワザで、解ける問題が60パーセント程度あります。

古文

本文のレベルは、やや高いが、設問は、比較的簡単であるため、ここは9割獲得したい。
平安からの出題がかなり多く、比率は、平安が60%、中世が30%、近世が10%となっている。
設問タイプは、非常にバラエティにとんでおり、最頻出は、空所補充問題、二番目が傍線部の意味、三番目が主語や人物、
四番目が文法、五番目が文学史、六番目が内容説明問題となっている。

(1)『超基礎がため古文教室 古典文法編』を使用します。

この参考書は、古文の学習が初めてで、何をどう勉強したらいいのかまったくわからない、あるいは、古文が苦手でどうしようもないという人のために作られた本です。
したがって、簡単なことにも丁寧な説明がつけてあります。
まさに、古文の最初の一冊として最適の本です。
使用期間は、1ヶ月ですが、理解するまで何度もやってください。

(2)『中里の即決古文文法入門』を使用します。

この参考書は、(1)の実践演習問題として使います。
(1)の参考書の該当個所が終わったら、この参考書で、同じ部分を演習してください。
使用期間は、1ヶ月です。

(3)『ゴロで覚える古文単語ゴロ565』を使用します。

この参考書に付いているCDを利用して単語を覚えるようにすれば、受験で必要な単語はほぼ全て簡単に頭に入ります。
565の単語をしっかり覚えるまでやってください。

(4)『富井の古文読解をはじめからていねいに』を使用します。

この参考書は、古文読解のマニュアルが丁寧に説明されており、これを身につけることによってどんどん古文を読解することができるようになります。
使用期間は、1ヶ月で、3回転させてください。

(5)『元井太郎の古文読解が面白いほどできる本』(中経出版)を使用します。

この参考書は、古文の読み方については、主述のつながり、記述答案の作り方、選択肢の選び方など、試験で点数を取るための実践的な問題の解き方を教えてくれる優れた参考書です。
この参考書をマスターすることによって、読解で困ることはなくなるでしょう。
使用期間は、1ヶ月です。

(4)『だれでも解ける古文の公式90』を使用します。

この参考書は、設問パターン別の点数に直結する裏ワザが90載っている、隠れた名著です。
マスターするまで何度も何度も使ってください。

(5)『荻野文子の特講マドンナ古文 和歌の修辞法』を使用します。

この参考書は、その名の通り、和歌だけに完全に論点を絞っているので、和歌対策には非常に能率的に勉強ができる本です。
使用期間は、1ヶ月です。

(6)『土屋の「超頻出」総合古文演習』を使用します。

この参考書は、単語・文法・解釈・常識・応用問題が1冊にまとめられた本で、入試古文にオールラウンドに対応できる問題集です。
使用期間は、2ヶ月で、完全にマスターするまで何度もやってください。

(7)『土屋の古文講義1・2』を使用します。

この参考書は、レベル別に全部で三巻出ていますが、一巻と二巻だけで十分です。
この参考書の最大の特徴は、文法・単語・解釈・解法の四つについて、丁寧に解説してあります。
また、解説文中の枠で囲まれた部分や太字のところは、非常に有用なことが記されており必ず暗記してください。
使用期間は、2ヶ月です。

(8)『マドンナ古文常識217』を使用します。

この参考書は、平安時代の貴族社会に焦点を当てた本です。
とても読みやすく平安時代の古文常識をとらえるための有効な本です。
読み物的に気楽に、数回通読すればよいです。

(9)『過去問』を使用します。

志望校の過去問を10年分用意し、本番より少し短い時間で解いてみてください。

(10)的中古文として、
『土屋の古文100』『毎年出る頻出古文』『日榮社の要説シリーズ』『1冊で日本の古典100冊を読む』で志望校に出そうな出典の現代語訳の部分だけを
数回通読してください。原文や解説の部分は、一切読む必要はありません。


漢文

近年は、比較的有名な文章が、出題されている。
書き下し文、訓点などの読み、語い、口語訳などが中心である。
また、語句、句形に着目した読解など、漢文学習の標準的な問題を問う設問が出題されている。

(1)『名人の授業・三羽の漢文基本ポイントこれだけ』を使用します。

この参考書は、漢文の初歩である返り点の読み方から入り、試験に出題される漢文の句法のうち重要なものだけに絞り(60の頻出句法)一つ一つを非常に丁寧に解説した入門から受験レベルまで導くことができる本です。
使用期間は、1ヶ月です。

(2)『田中雄二の漢文早覚え速答法』を使用します。

この参考書は、出題頻度の高い句法を簡潔に説明し、受験生のおちいりやすいひっかけ問題にひっかからなくなる注意点や、受験テクニックが満載に載っている本です。
使用期間は、1ヶ月ですが、完全にマスターするまでやってください。

(3)『過去問』を使用します。

志望校の過去問を10年分用意し、本番より少し短い時間で解いてみてください。