2019年1月
年明けから介護休暇を取っていたため、
毎日朝から病室に通った。
8時半頃に着きソファーでゴロゴロして
お昼ご飯食べて2時ごろ帰る
母はテレビを見ながらうとうと。
起きている時間はほとんどなかった。
記憶も曖昧で、同じ話を何度もしたり、
話が噛み合わないことも多々あった。
そんなある日、
わたしのお腹をなでながら
「おおきくなぁれ、おおきくなぁれ」
今でも鮮明に覚えている。
思い出すたび涙が出る。
1月も終わりに近づいたとき。
「サンドイッチ食べたい」
絶飲食が続いていた。
先生に聞いてみた。
好きなものを悔いのないよう食べさせてください。
欲しがったサンドイッチは数口食べられた。
それから毎日、少しずつ食べた。
「ここまでかな」
ふいに呟いた。
「何言ってるの、まだまだ」
きっと本人にはわかってたんだろうな。