夜廻り猫って漫画があります。

 

じーんと来る漫画です。

 

時々「あ、わたしのことだ」と思うものもあって

余計にじーんとします。

 

これもそうです。

 

「うちの親は厳しかったね」

「お姉ちゃんも私も毎日怒られたね」

自分たちの小さな頃を振り返ります。

悪いことをしたら、外に出されて家の中に入れてもらえませんでした。

そんな風に厳しく育てられたから……

 

「私たちは噓つきになったね」

「ね」

「怒れば噓をつくから 私は子どもを怒らないつもり」
「私は怒らない忍耐力がないからなぁ 

でもうちの親と同じになったらいやだな」

 

「でもちゃんと注意しないと甘やかされた子になる危険はあるよ」

「成功した子育て見てないと不安だよね」

 

「がんばろう」

「がんばろう」

 

 

わたしも厳しく育てられました。

嘘をついていなくても、親の望む答えを言わなければ

嘘つきだと責められ暴行されました。

 

殴られたり蹴られるのが嫌で

親が望むことを言うようになりました。

 

でも、それは嘘です。

すぐに綻びが出ます。

 

するとまた「嘘をついた」「恥をかかせた」

「親を騙すなんて将来がそら恐ろしい」と虐待されます。

 

わたしは用心深く嘘をつくようになりました。

 

本当は嘘をつきたくないのに。

 

だからわたしは子の言葉に耳を傾け

責めない育て方を選びました。

 

だから子は正直者になりました。

 

本来、子育てに土豪や暴力や脅しは不要なのだと思っています。

 

わたしが毒父に殴られた後で

毒母はこんなことを言いました。

 

「あたしはさ、追い詰めるなって言ってんだけどね。

逃げ道作っとかないと可哀想だってね。

でもお父さんはわかんないからね」

そう言ってフフンと笑うのでした。

 

わたしはその度に思いました。

 

あなたが、他の誰でもない、あなたこそが

逃げ道を全部塞いで、わたしを追い詰め

もう許して、いっそ殺してと思うまで

痛めつけているのに。

なぜ、そんな嘘をつくの?     って。

 

毒母さん、毒父さん。

あなたたちの子育ては失敗です。

大失敗です。

 

その失敗を娘はいま、自分で取り返しています。

 

あなたたちとの暮らしのすべての記憶を消すことでしか

金輪際、関わらないことでしか

本当の幸せを手にいれることはできないと思っています。