亡 母:みんないい子だね
あんたたち兄弟は強いから
歩を
一生護ってあげてね
ー今日あたしは結婚する
相手は
お兄ちゃんだ。
だけどあの時はまだ
ーそんなの予想だにしてなくてー…
ーピンポンパンポーンー
アナウンス):間もなく入学式です
新一年生のみなさんは 速やかに体育館に移動してください
男子生徒A:なあ 聞いたか⁉
あの「白鳥兄弟」の妹が
うちに入ってくるんだって!
男子生徒B:知ってる!
すっげぇ美人なんだろ⁉
楽しみだなー!
ーこの学校には 「白鳥3兄弟」という
まるで羽をまとったかのような
華麗な兄弟がいる
女子生徒A:まぁ 素敵な主菓子
こんな おいしい お茶菓子を
作られるなんて…
女子生徒B:どうして部長は
こんなにお料理が
上手なんですか?
白鳥創:それは
心を込めて作ってるからですよ
ー「白鳥創:(高3)芸術に秀でた
白鳥家の長男」
(上手生徒A:白鳥部長が…
あたしたいのために…‼)
わーわー
きゃーきゃー(外の歓声)
ばシュッ…!
ピーーーッ‼(ホイッスル)
男子生徒:また 大智がシュート決めた!
女子生徒達:さすが大智!
カッコイイ~!
女子生徒C:ねぇ 大智くん
もういっそのこと うちの部に
入部しちゃってよ
白鳥大智:やだね
俺縛られんのとか嫌いなの
つーか なれなれしくさわんな
ー「白鳥大智:(高2)運動センス抜群
白鳥家双子の兄」
女子生徒C:え~ 大智ーっ
女子生徒:見て見て
今月号のメンズマックス
女子生徒:街頭スナップページに
悠斗くんが載ってるの!
女子生徒:かっこい~
そこら辺のモデルより
ずっとキレイだよね
どんっ
女子生徒:あ っ ごめんなさ…
白鳥悠斗:…気をつけて
ー「白鳥悠斗:(高2)頭脳明晰
ミステリアス男子
白鳥家双子の弟」
(女子生徒達:ポーーーーー…
ツーー…)
女子生徒:ちょっと大丈夫⁉
誰かティッシュー‼
男子生徒:うわ また出たよ 鼻血女子
俺 アレ見たの今日で
もう8人目だぜ
男子生徒:さすが 白鳥3兄弟
というか…
あんなカンペキな
イケメンが3人揃ってたら
もう最強だろ
歩:きゃあああ⁉
男子生徒:今度はなんだ⁉
歩:やだっ
スカート引っ張らないでよ!
グアッ💢 (アヒル)
歩:やめてってば~~!
いや~~
生徒:あーあ そばの池から
また迷い込んでるよ
あの凶暴アヒル
グアッ💢 ーぱっ…
歩:わっ⁉
ーバシャン!…
…ぐじゃ…
歩:………
(歩:最悪だ… 入学早々こんな目にあう
なんて
歩:あの…スミマセン
誰か拭くものとか持って
(全員ぐるん 無視)
生徒達:誰か助けてやれよ
あの一年生ボロボロじゃん
:やだよ だって汚ーじゃん
(歩:おかあさん… 世知辛いです)
大智:あーあ
ー ひょいっ…
:一体 なにがあったんだよ 歩
(歩:‼)
歩:大ちゃん!
創:こんなに濡れて…
風邪ひかないよう羽織ってなさい
歩:創ちゃん… ありがと
悠斗:泥 目に入ったりしなかった?
よく見せて
歩:大丈夫だよ 悠ちゃん💦
っていうか
ーベタベタ (全員揃って)
:そんな大したことじゃないんだから
あんま くっつかないでよ~!
女子生徒達:そ……
そうだよっ!
なんで白鳥3兄弟が
揃いも揃って
その子に構うの?
白鳥3兄弟:なんでって…
愛する妹を構うのに
理由がいるの?
女子生徒達:い…妹おぉ~~~⁉
生徒達:うそでしょ
:全然似てねぇ
誰だよ 美人っつったの
俺の胸の高鳴りを返せ
:あれが 白鳥3兄弟の妹…
ありゃ白鳥って言うより
アヒルだな
(歩:グエッ⁉
ハイレベルな3兄弟に
溺愛されることで 僻み妬まれ
そして蔑まれ続けて十数年
そんな日々とはおさらばしたい…‼
歩:やめてよ!
あたしもう 高校生なんだよ⁉
こんなふうにベタベタされたら
恥ずかしいの!
お願いだから 外では距離とって!
白鳥3兄弟:は…
恥らう歩かわいい!
大智:けど 恥ずかしがるほどの
ことじゃないだろ
歩:やっ
大智:「外では」なんて本当は歩だって
うれしいくせに♪
歩:ちが…っ
(歩:な……
なんで そんな解釈にーーーー‼)
友加里:あンの どシスコンが
小学生の時はまだ
微笑ましかったけど 今は あの溺愛っぷりがイタく見えるわ
歩:友加里ちゃん…
…やっぱりおかしいよね
友加里:つーか このままだと
ヤバいよ 歩
歩:え…
友加里:あの兄貴たちに
振り回され続けてたら
彼氏もつくれないじゃん
下手ふると 恋もできないまま
ヨボヨボになっちゃうかも
(歩:こ……恋もできずに
ヨボヨボにーーー…
そんなのイヤだ‼ヒィィィ、)
歩:…はーー…
(友加里:「それが嫌だったらなんとし
ても男ゲットしなさいよ」)
歩:友加里ちゃんはああ言ってたけど
(歩:あたしが白鳥兄弟の妹だって
知られてしまったら最後
誰も近づいてくれないんだよ
こんな状況で恋なんて……)
卓也:うわっ!
いってぇ 看板の金具で
切っちまった
卓也の友達:おい
血すげえ出てんじゃん!
大丈夫かよ
卓也:なあ こういう時って
どうすりゃいいわけ?
卓也の友達:知らねー つか俺
血苦手だからあんま見せんなよ
卓也:マジかよ
歩:ちょっと見せてください
卓也:⁉
歩:たぶん
この傷なら止血だけで大丈夫
バンソーコ 貼っときますね
卓也:君 保険委員?
なんか慣れてるね
歩:うちのお兄ちゃんの1人が
よくこういうケガ つくって
帰ってくるんで
そのせいかもしれないです
卓也の友達:おい 卓也
よく見りゃ この子
あの白鳥兄弟の妹じゃん!
あんま関わんないほうが
いいんじゃねーの⁉
卓也:…白鳥
歩:ーーできた!
これ応急処置なんでちゃんと
保健室で手当てしてもらって
くださいね
それじゃ……
卓也:待って!
ーーグッ
卓也:良かったら俺と
付き合ってくれないかな
(歩:え…
ええええ~~~!!?)
☆パニック★
歩:えとっ
いきなりなんでそういう話に
なってるんですかね⁉
それに あたし
白鳥兄弟の妹なんですよ
地味だし ショボいし
卓也:そんなことない!
君みたいな女の子らしくて
かわいい子初めてだよ
そんな君が俺は好きなんだ!
(歩:は……初めて告白されたーー‼)
歩:よっ よろしくお願いします!
(歩:夢みたい… やっとあたしも
普通の女の子みたいに
恋ってものができるんだ)
白鳥兄弟:ふーん…
ー夜ー
創:え…?
料理を教えてほしい?
なんでまた急に?
歩:えっ⁉
ードキっ
(歩:どうしょう…
「彼氏になにか作って
あげたいんだ♪」なんて
正直に言ったら……)
歩:えっと…
(白鳥兄弟:彼氏…?
俺たちが料理してやるから
連れてこい
ーーゴゴゴ……ゴゴゴー)
(歩:そんなの絶対駄目…‼)
歩:や…やっぱいいや!
創:え いいの?
歩:うん!
料理とか全然興味ないし!
てか一生したくないし!
(歩:ああああ~~
お兄ちゃんたちのいる
この家じゃなんにも
できる気がしないよ~
バレたらきっと終わっちゃう…
せっかく あたしを
好きになってくれた人なのに
別れることになったらいやだよ…)
大智:どうした?歩 顔色悪いぞ
(歩:大ちゃん⁉)
歩:べっ 別になんでもないよ
大智:ふーん
ならいいけど 悩みがあんなら
ちゃんと頼れよ?
ーくしゃっ
歩:わっ
大智:俺は いつだって
歩の味方だかんな
(歩:大ちゃん…
…みんなに隠し事してなんだか
悪いことしてるみたい…
ーはっ
ってなに考えてんのあたし!
ここで素直に言っちゃったらどう
なるか…!)
歩:あっ!
あたし課題あるの忘れてた!
それじゃ!
(歩:このことはなんとしても
隠し通さなきゃ…!)
白鳥兄弟:ーーー…
歩ってほんとわかりやすいな
(歩:家では
お兄ちゃんたちに勘付かれるから
下手に動けない…
だけど
ありがとう調理実習…!
これで少しは彼女らしいことでき
るよー!
卓也先輩喜んでくれるかな
大智:目障りなんだよ
(歩:あれ…?3人そろってなにやって…
大智:もう歩に近づくな
でないと 今度はそんなモンじゃ
すまねーぞ
(歩:な…
歩:なにやってるの⁉
どうして そんなことするの…
(歩:やめてよ…
歩:卓也先輩があたしと
付き合ってるから…?
(歩:あたしのことを
ちゃんと好きになってくれた
初めての人なのに…)
創:歩…!
大智:俺たちは歩のために…
歩:あたしのためじゃなくて
自分たちが
気に食わないからでしょ
もうやだ…
これ以上あたしのプライバシーに入ってこないでよ…
お兄ちゃんたちなんか大っきらい‼
ーはぁはぁー
悠斗:ーーーそうか…
俺たち 歩がそんなふうに
思ってるなんて知らなかった…
創:ごめん 歩
もうこれ以上 歩に干渉するのは
やめるよ
大智:そろそろ俺たちも
妹離れしないとな
歩:えっ…
…………
卓也:歩ちゃん…
(歩:これでいいんだ
これが本来あるべき
兄弟の距離だと思うから……)
歩:ごめんね 先輩
痛かったでしょ?
卓也:ちょっと かすっただけだから
大丈夫だよ
それに ね
歩ちゃ…
……どうしたの?
歩:あっ
ごめんなさい
3人ともここまでする必要
ないのにって…
そんなこと考えてたらちょっと
ボーっとしちゃって
卓也:あーー…ここまでした理由は
たぶん…
俺が本気で
歩ちゃんを好きじゃないって
勘づいたからじゃないかな
ーードサッーー
(歩: え )
卓也:俺が歩ちゃんに近づいたのはね
あのいけすかない白鳥3兄弟…
特に白鳥大智に一泡吹かせて
やりたかったからだよ
聞いてくれよ
アイツのせいで
俺は好きだった彼女と別れること
になったんだ
(歩:え…
卓也:俺の元カノ サッカー部の
マネージャーやってんだけど
たまに顔出す白鳥大智にコロッと
いっちまってさ
ちょっと顔が良くて、
派手な見た目に騙されて
バカじゃねーのって思ったよ
歩:…わかる気がします
卓也:だろ?
あの女ほんとバ…
歩:彼女が大ちゃんを好きになった理由
確かに顔はいいし
派手で目立つけど
それだけじゃない
あたしの知ってる白鳥3兄弟は
みんな自分を曲げない
心の強い人なんです
裏でこんなことやってる人とは
全然違う
あたしのお兄ちゃんは
誰よりもかっこいい
人たちなんだから!
ーーかぁっ(卓也)
卓也:調子に乗ってんじゃ…
ーぶんっ
卓也: …ね…っ
ードカッー
大智:テメェがだよ この
ろくでなしが!
ーがしゃーーっん
(歩:えーーー…)
卓也:ぐっ… (横たわる卓也。)
悠斗:案外すんなりと本性現したね
油断させれば
すぐ尻尾を出すと踏んでたけど
創:うまくハマってくれたみたいだね
(歩:みんな…⁉)
歩:…なんで…?
(歩:あたしみんなにひどいこと
言ったのに…
大智:かわいき妹を護るのは
兄貴の務めだからな
白鳥兄弟:なにがあっても手放さない
だって俺たちは世界で一番
歩が好きなんだ
歩:ーー…
(歩:あたしバカだね…
小さい時から ずっと
あたしを好きでいてくれた
人たちが そばにいたのに)
歩:あたしも…みんなが大好きだよ
(歩:こんなにも思ってくれてる
家族がいるなんて
あたしは 幸せものなんだーー。)
創:大智 晩御飯できたから
歩呼んできて
大智:おーー
ーーダンダン…
ガチャッー
大智:晩メシだぞ 歩ーー
今日はハンバーー…
歩:ぐーーーーー…。。
(大智:寝てるし)
大智:オラー
んなとこで寝てたら
風邪ひくぞー
歩:ん…
…スースー…
大智:ーー…
俺も大好きだよ 歩…
おまえが女として恋したいんだー…
ーー続くーー
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